最近は「スピーチ勉強会」でお話しすることについて、構成を練っているのですが、その中で、私たちの悩みとして共通して出てくるのが「言いたいことがサッと言えない」という問題・・・。。
なぜ、そうなってしまうのでしょうか?私たちは、頭の中に「言いたいこと」があるはずなのに、言葉にうまく出せないのはなぜ?
「なかったこと」になっていく感情たち
私も含めて、多くの人はインプット過多になりがちで、アウトプットが少ない、と言われます。そもそも、私たちの頭の中は、普段色々な感情が浮かんでは消え、浮かんでは消え、を繰り返しています。そんな感情も、頭の中が整理されていないから、言葉として出てこないのですよね。そして、そのまま、そうした無数の感情が「文字」や「言葉」にしないまま「なかったこと」になってしまうのです。そうやってアウトプットする機会がなく、今日に至るという人がほとんどかと思います。
このことを考えていたら、以前、こちらにコーヒー屋の店主のおじさんとのエピソードを書いたことを思い出しました。当時よく行くコーヒー屋さんで、あることをきっかけに心温まる経験をさせてもらった体験について書きました。その時は、心にふつふつと浮かんだ気持ち(感謝)があり、それを言語化したい、人に伝えたい、という思いでブログに書いたのですが、お蔭様でこれを読んでくださった人達から、多くの反応をいただきました。それは、私の心の動きを正直に書いたから、読んだ人が評価してくれたのだと思います。その時は、「面倒がらずに言葉にして良かったな」という嬉しい気持ちになりました。
でも、私たちは日々、こうして言語化していない、(もう少し小さな)心の動きを経験しているはずなんです。それを「なかったこと」にして、書かなかったり、人に伝えなかったりしていることは勿体ないことですね。嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、後悔していることなど、私たちは毎日たくさんの思考や感情と向き合っているはずなのに。
ひとことプラスの「気持ち」を伝えると人間関係も変わる
そして、実はこれは人に対しても同じです。あなたが誰かと交流をした時、それがポジティブな印象のことだったら、言葉にして伝えてあげたら、相手もきっと、嬉しいはずです。
たとえば、人に特別に親切にしてもらった時、その人に「ありがとう」だけでなく、「あなたのお蔭で助かった!感謝しています。」とか、「あなたのお蔭で私の1日がハッピーになりましたよ!」と一言プラスして言えたら、その人も気持ちが明るくなりますね。そして、なによりあなたが、その日1日、さらに幸せに過ごせるかもしれません。
「ありがとう」の「その先」にある気持ち、心の中に埋もれていませんか?(⇒私もあるある!!)「心に浮かんだ気持ちを伝えること」はあなたの言語化力が上がる上に、人にも喜んでもらえて、人間関係も良くなる、と良いことづくめです。
次回はその言語化力を上げる方法についてご紹介します。
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