前回、前々回は、ChatGPTでストーリーを作成し、それを目的・対象別のストーリーに変換する方法について、ご紹介しました。この回では、これらのChatGPTで作成したストーリーにどのような要素をプラスしたら、ストーリーが生きたものになるか、についてご提案していきます。
ストーリーに息を吹き込む条件
ChatGPTで7割方完成された文章を作成してくれましたが、まだ不足している部分があります。それが具体的なエピソード・事例、具体的なセリフ、映像の描写、具体的に伝えたいメッセージの4つです。1つずつご紹介していきます。
① 具体的なエピソードや事例の挿入:
・主宰者が食堂を立ち上げるに至ったエピソードを紹介します。
・実際に食堂を利用している子供や家族のプチストーリーを紹介します。
・ボランティアや支援者が関わることで生じた変化や、子供たちの生活における前向きな影響を具体的に描写します。例としては以下のような感じです。
例)
・主宰者は子供時代、両親は夜仕事があったため、夜家で一人ご飯を食べるのが当たり前だった。でも、結婚してから、旦那さんと夕食を取るようになり、「人と一緒に食事をする楽しさ」を知るようになる。それが「こども食堂」を支援するようになったきっかけ。
(この方は実際にInstagramに日々の夕食風景を動画で発信されている。本当にご夫婦で食事を楽しんでいる様子が伝わってきます)
・最初、何気ない気持ちでこども食堂に関わるようになったが、コロナ禍の中で多くのこども食堂やこどもの居場所が閉鎖する中、一番居場所が必要な子供たちの行き場がなくなることに憤りを覚え、自分で立ち上げることになった、というエピソード。
② 具体的なセリフ:
・読者の共感を呼び起こすために、感情的な言葉や表現を用いて、ストーリーに深みを与えます。
・喜び、希望、感謝などの感情を出し、読者の心に響くメッセージを伝えます。
例)「皆で食べるとおいしいしいね」「こんなにおいしくて楽しいカレーは初めて!」
③ 映像の描写:
・読者が実際に情景が目に浮かび、五感に訴えるような詳細な描写をすることで、ストーリーの場面をリアルに想像させます。
例)今では街でカレーの匂いがすると、子供たちの笑顔がパッと浮かぶようになりました。
④ 具体的に伝えたいメッセージ:
・ストーリーの終わりには、読者が共感し、具体的に行動を起こしたくなるような強いメッセージを残します。この方は活動を一緒に支えてくれる人をもっと増やしたい、という思いがありますので、そこを最後に入れます。
例)「私たちと一緒に、一人でも多くの子供たちが笑顔で食卓を囲める環境を作りませんか?
例)現在の私の力では今月に1回しか開催ができません。でも、あと30人、私のような方がいれば毎日子ども食堂を開催できます。ボランティアとして現場を手伝ってくれる方、スポンサーとして金銭的に支援をしていただける企業様でも歓迎ですし、もちろんその両方でも、どんな形でも構いません。あなたのお力をお貸しください。
いかがでしょうか?
このようにChatGPTが作成したストーリーの素案に、人間の感情、生のエピソードをプラスしていくことで、ストーリーがより生きたものになっていきます。ストーリーで大切なのは、こうした具体的なエピソード・セリフ・描写などのディティールの部分ですので、最後はこれらを入れることで完成したストーリーになっていきます。
次回はこうして作成したストーリーのSNS等での効率的な発信方法についてご案内します。
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