ストーリーテリングについて語るブログ

ChatGPTでストーリーを作る(その2:目的・対象を変えたストーリー)

前回はChatGPTを使ってストーリーを作る方法についてご紹介しましたが、実際にこのストーリーを語る対象を変えて、作り変える方法をご紹介します。

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ご紹介したのは「こども食堂の主宰者」としての立場から語ったストーリーでしたが、ストーリーは1つである必要はありません。色々なものを主人公にして作ることができます。

一般的なストーリーの種類として以下の5つがあります(詳細は以下サイト参照)。

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①バリューストーリー(商品・サービスを紹介)
②ファウンダーストーリー(創業者、社長の思い、会社設立の経緯を紹介)
③カスタマーストーリー(お客様の声を紹介)
④パーパスストーリー(目的・使命を紹介)
⑤サクセスストーリー(社員の成功体験を紹介)

前回のストーリーでいうと、これは主宰者がなぜ「このこども食堂を始めたのか?」と言う切り口の「ファウンダーストーリー」に該当します。主宰者はもっとこの子ども食堂を知ってもらいたい。そして、食堂に関わってくれる人、支援する人を増やしたい、という思いがあります。そんな思いを伝えるためのストーリーとして、この創業者、主宰者の「ファウンダーストーリー」は有効です。

でも、ストーリーは1種類である必要はないのです。今度は切り口を変えて、「子どもたち」を対象にしたストーリーに変えてみましょう。

ここではもっと多くの子供たちにこの食堂に遊びに来てもらいたい、という思いがあるため、それを呼びかけるストーリーを作ります。

やり方は今作ったストーリーをそのまま使うことができます。ただ、シンプルにプロンプトを1行加えるだけです。以下のように指示します。


今度は子どもたちに向けて、この食堂をPRする切り口でストーリーを書いて下さい。
(先のストーリーを貼り付ける)


そこで出てきたChatGPTのストーリーはこちらです。


カレーの魔法と笑顔の宝箱

みんな、こんにちは!知ってる?毎月、公民館で特別な宝探しがあるんだよ。その名も「子ども食堂」。ここのカレーはね、ただのカレーじゃないんだ。一口食べると、笑顔がふわっと広がる魔法のカレーなんだ。

「カレーって魔法?」って思うかもしれないけど、本当なんだよ。ここに来ると、お腹も心もいっぱいになる。遠慮しないで、おかわりしていいんだよ。お母さんやお父さんがいつも言ってる「みんなで食べるとおいしい」って、ここに来ると本当にわかるんだ。

そしてね、ここには秘密があるんだ。食堂のお姉さんとお兄さんは、特別な探検隊なんだ。君たちが楽しい時間を過ごせるように、いつもいろんな計画をしてくれているんだよ。だから、君が来るのをいつも待っているんだ。

「でも、僕たちにできることなんて…」って思うかな?大丈夫、君が来てくれるだけで、この場所はもっと楽しい場所になるんだ。君の笑顔が、この食堂の一番の宝物なんだから。

次の宝探しはもうすぐ。公民館のドアを開けると、おいしいカレーの香りが君を迎えてくれるよ。友達を誘って、一緒に来てみない?きっと、新しい友達もできるし、お腹も心も大満足できるよ!


いかがでしょうか?「たった1行」指示を出すだけで、先ほどの大人向けに活動を紹介したストーリーとは少し違い、子供たちがより身近にこの食堂を感じられるように、彼らの目線に合わせて書かれていると思います。

では、続いて今度は子供たちの保護者に向けた切り口で書いてみましょう。

主宰者の想いとして、食堂に多くのお子さん達に来てもらいたい、と感じていますが、本当に収入の少ない、貧しいご家庭の親御さんは、人目を気にしてしまい、却ってお子さんを送りたがらない方も多いのだそうです。そんな方達にも遠慮なく来てもらうことを目的として書いてみます。

では、このストーリーを保護者に向けた切り口で書いてください。目的としては、子供たちの保では、このストーリーを保護者に向けた切り口で書いてください。目的としては、子供たちの保護者に対し、「安心して遊びに来て下さい」というトーンの文章にして下さい。


そこで出てきたChatGPTのストーリーはこちらです。


<親御さんに向けたストーリー>

公民館から漂うカレーの香りが、月に一度の特別な夜を告げます。ここは、子供たちが心から楽しめる「子ども食堂」。おいしい食事と共に、子供たちの笑顔がここに集まります。

「美味しいね!」子供たちの笑い声が、公民館を温かな家に変えます。ここでは、子供たちはただの子供。遠慮なく、自由に、本来の自分でいられる場所です。食事は、ただの栄養摂取以上のもの。それは、家族の絆を深め、日々の忙しさを忘れさせる貴重な時間です。

親御さん、もし「こども食堂」への参加を少しでもためらっていらっしゃるなら、どうぞその心配を手放してください。ここは、すべての子供たちが歓迎される場所です。どんな家庭から来た子どもたちも、ここではただの仲間です。食事を共にする喜びは、子供たちにとっても、私たちにとっても、かけがえのないものです。

私たちの願いは、この食堂が子供たちにとって安全で楽しい居場所になること。ここでの時間が、子供たちの心に新しい友情と喜びの種をまくことです。そして、親御さんが子供たちを信頼して、安心して遊ばせられる場所であること。

どうぞ、お子様を連れて、気軽に足を運んでみてください。ここには、新しい友達が待っています。そして、私たちボランティアも、温かい笑顔でお迎えします。一緒に食事をすることで、子供たちの心が豊かに育ち、家族の絆がさらに強まることでしょう。

この食堂は、ただの食堂ではありません。ここは、子どもたちが自由に笑い、遊び、成長できる場所。そして、親御さんが安心して子供たちを見守れる、温かなコミュニティの一部なのです。


以上、こども食堂を題材に、3つのストーリーをご紹介しました。ポイントとしては、まず1つ、Q&A方式でメインのストーリーを作成し、それをもとに、目的・対象別のプロンプト(指示)を出して、残り2つのストーリーをほとんど労力なく作成できるということです。

では一度、ここまでやってきたことを整理します。

1.まずChatGPTのプロンプトを使ってQ&Aのインタビュー形式で基本のストーリーを作成しました。

2.そして、そのストーリーに対して、目的・対象別のプロンプト(指示)を1行ずつ出して、別のストーリーを作成してもらいました。

次回は「3.その次にやること」として、「人間のあなたの感情、経験」をプラスしていきます(次回に続く)。

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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