前回、共感・応援を生むストーリーについて説明をしましたが、今日はその続きで実際のストーリーを作成していきます。
今回、具体的な例として、友人のIさんに取材のご協力をいただきました。
Iさんは現在個人で「こども食堂」を主宰されています。彼女は以前より、本業の傍らこども食堂のボランティアをしていましたが、2020年にコロナ禍で多くの「こども食堂」が閉鎖される中、必要な子供たちの居場所を守りたい、という思いで、ご自身で神戸に食堂を立ち上げました。現在月1回の開催ですが、もっと回数を増やして、より多くの子供たちに来て欲しい、より多くのボランティアや金銭、物資の支援が欲しいとの思いがあり、ストーリーの必要性を感じていました。
では、今回、今回は最初にChatGPTを使い、Q&A方式で質問をしてもらい、ストーリーを作っていきます。まず以下以下のプロンプトを入れます。
あなたは心に響くストーリーを語るストーリーテラーです。
以下のような情報を様々なユーザーに聞いて、ストーリーを作りたいと思っています。1問1答形式で、以下のような十分な回答をユーザーに適切に聞き出して、店主や経営者の立場から、500字以内のストーリーを作って下さい。
聞きたい情報の例(あくまでも一般例です。業界などはこれに限りませんので、質問は同じ業種に限定しないでして下さい):
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勤め先や状況:化粧品会社の研究開発メンバー
目的:自然派化粧品の潜在顧客がこの商品を買いたくなって欲しい
対象顧客:30~60代の自然派志向の強い女性
なぜ:肌荒れに悩む女性が多い。原因はケミカル成分。身体に良い物だけを使いたい。
どうやって:長年、ノンケミカルの化粧品を目指して研究を重ねる。防腐剤を使わない化粧品は腐りやすいなど、数々の問題に直面してきた。
何を:10年の試行錯誤の結果、生まれたのがこのABCシリーズです。
では、質問を1つずつお願いします。
(ChatGPT(以下GPT))もちろんです。それでは、ストーリーを作成するために必要な情報を一つずつお聞きしていきます。
最初に、あなたの勤め先や現在の状況について教えていただけますか?例えば、どのような業界で、どのようなポジションでお仕事をされているか、またはどのようなプロジェクトに取り組んでいるかなどです。
(Answer(以下A))個人で子ども食堂を運営しています。月に1回ボランティアの人たちと一緒に地域の公民館で30人くらいの子供たちにカレーをごちそうしています。
(GPT)素晴らしい取り組みをされているのですね。次に、この子ども食堂を通じて達成したい目的や願いがあれば教えてください。例えば、地域社会に対して何かメッセージを伝えたい、あるいは子供たちに特定の経験をしてもらいたいなどがあればお聞かせください。
(A)「ご飯はみんなで楽しく食べるとおいしい」と言うことを知ってもらいたい。この場ではお父さんやお母さんに対する遠慮も忘れて、素顔で、子供らしく過ごしてほしい。できればそのためのボランティアをもっと増やしたいし、場所を提供してくれる(現在は公民館を借りて月1回運営)企業などのスポンサーも出てきてくれるとありがたい。
(GPT)大切な目的を共有していただきありがとうございます。次に、この子ども食堂の主な対象となる子供たちはどのような背景を持っていますか?例えば、地域の特性や子供たちの家庭環境など、特に注目している点があれば教えてください。
(A)家庭や学校で寂しい思いをしているお子さんたちに来てほしい。生活に困っているお子さんももちろんだが、そういう家庭のお子さんは却って遠慮して来ないとも聞いている。何かに限定して垣根を設けるつもりはないが、ご飯を一緒に食べることで心が癒されるのなら、それを必要としている子供たちや親御さんに来てもらいたい。
(GPT)ご丁寧に教えていただき、ありがとうございます。最後に、この子ども食堂を運営するにあたって直面している課題や困難、またはこれまでに乗り越えてきた問題などがあれば、お聞かせください。例えば、資金の調達、食材の確保、ボランティアの募集、運営の継続性など、具体的なエピソードがあれば、それも含めてお話しいただけると幸いです。
(A)一番の課題は場所とボランティアをしてくれる人。今は月1回しか運営していないが、場所を提供してくれるところがあれば、もっと頻繁に開催できるし、子供たちの居場所にもなる。もちろん、食材の寄付もあればあるほどありがたい。現状は個人の力ではどうPRすればよいか今一歩わからない。
(GPT)ありがとうございます。それでは、いただいた情報をもとに、500字以内のストーリーを作成いたします。
子ども食堂の小さな奇跡
月に一度、地域の公民館の灯りが優しく輝く夜がある。そこは、私が心を込めて運営する子ども食堂。カレーの温かい香りが、30人の子供たちの笑顔を引き寄せる。
「おいしい!」の声が飛び交う中、私は見守る。ここでは、誰もが家族。遠慮は不要。子供たちは、ただの子供に戻れる。食事はただの食事ではない。それは、心を満たし、孤独を忘れさせる魔法だ。
しかし、この魔法をもっと多くの子供たちに届けたい。月一回ではなく、もっと頻繁に。そのためには、もっと多くの手と心が必要だ。ボランティア、場所、食材。それぞれが小さな奇跡を起こす力を持っている。
私の夢は、この食堂が子供たちの安心できる居場所になること。寂しい思いをしている子供たちが、ここで心を癒し、笑顔を取り戻すこと。そして、この活動がもっと多くの人に知られ、手を差し伸べてくれる人が増えることだ。
今はまだ、どう広めていいかわからない。でも、私は信じている。この小さな食堂から始まる連鎖が、いつか大きな波となって、多くの子供たちとその家族に届くと。
いかがでしょうか?インタビュー形式で1問ずつ質問をして回答してもらいましたが、インタビューにすることで、「書くこと」が苦手な人でも比較的抵抗なく、考えを伝えることができたのではないかと思います。この時点でもかなりまとまったストーリーになっており、一つの読み物としても、悪くはないですね!
次回以降、このストーリーを語る対象を変えて、作り変える方法、また、ストーリーをより生きたものにする要素についてご説明していきます。
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