先日、とあるきっかけからZOOMを通して、「スプーン曲げ」を体験することになりました。教えてくれたのは、ストーリーテリングの講座仲間のヨシミさん。彼女は本業はピアノの先生なのですが、その他にも色々な趣味、特技をお持ちのチャーミングな女性です。ヨシミさんは、一度「スプーン曲げ」を経験し、その一回だけで「きっと次もできる」と確信、既にお友達にも一回シェアしたばかりだという話でした。とてもチャレンジングかつ行動力のある女性です。
スプーン曲げ?
「スプーン曲げ」、私はそれまで考えたこともやろうと思ったこともありませんでしたが(正確には「やれる気がしなかった」)、「皆でやってみません?」という彼女の愛嬌たっぷりなお誘いに、思わず「やります」と手を挙げていました。彼女の言葉は、決して押し付けではないけれど、「私にもできるかも?」と思わせてくれる力がありました。
もともと、ヨシミさんがこの会を開催してくれた主旨としては、「スプーン曲げを通して、『やればできる』、ということを皆で体験しよう」という(裏の)目的がありました。私は「スプーン曲げ」そのものへの好奇心もありましたが、この「裏の目的」にもより興味がありました。ちなみに、ここでいう「スプーン曲げ」は超能力などで手を触れずして曲げる、というものではなく、実際に両手を使って曲げるスタイルです。
さて、迎えた当日。私の他に3名の講座仲間が参加されていました。
まず最初にやることは前屈運動。そこで各自、どのくらいまで手が届くかを見ます。そしてその後、少し体を揺らしてみます。タコなど、軟体動物のイメージで、フニャフニャ、ユラユラと。その後、もう一度前屈をしてみて、最初の時との違いを見ます。(私の場合、このイメージ運動の後は、より遠くまで手が届くようになっていました。)
そして、いざスプーンを触ってみます。当然、びくともしない、硬いスプーン。
でも、ゆっくり、ゆっくり、ヨシミさんの「やわらかい、やわらかいスプーンです。針金のようにビヨーンと曲がります。」というプロさながらの誘導瞑想?に首を傾げながら、参加者各々スプーンを撫でたり、触ったりしていきます(この時点でまだ私は半信半疑)。
しばらくして、ヨシミさんが持っていたスプーンをそっと目の前で、折るように曲げていきます。「どうして?」「なんで?」
この時点でもまだわかりません。そうしているうちに、ヨシミさんが私たちの目の前で(ZOOM越しに)、自身の曲がったスプーンを再び伸ばしたり、また曲げたり、を繰り返しました。それを見ているうちに、私の中で、だんだんと「スプーンはやわらかい、針金のように曲がるもの」という思いが「確信」に変わっていきました。
そこで何回か「フッ」と曲げることにトライしてみては「やっぱり(硬くて)できない」を繰り返します。その度に「やっぱり無理だったんだ」という思いが現れそうになっては打消し、それを繰り返します。
すると…ある時「ふわっと」スプーンが動き出す「瞬間」を感じることができました。「あれ、これかな?」この時に少し力を入れて、「曲がる」と念力を入れつつトライしてみると、ついにスプーンが動き出しました。「できたー!!」
「できる」は連鎖する?
これが私のスプーン曲げ初体験。ここまでの所要時間は20分くらいかな?
ちなみに、一緒に参加されていたKさん、パートナーの方と一緒にトライされていましたが、その方が「できた」後、追いかけるように、すぐに成功されていました。ご本人いわく、「必要なのは波動とタイミング」と悟ったのだそうです。Kさんのように、特に目の前で、実際に目にしたイメージは力強いパワーがある気がします。そう言われてみると、私もヨシミさんが目の前で(ZOOM越しですが)伸ばしたり、曲げたり、という動作を繰り返しされているのを見て「スプーンは柔らかく、曲がるもの」という「映像が脳にカチッとはまった」気がしました。その時が「できる」が連鎖する瞬間です。
イメージは大切。そしてイメージするなら、より鮮明な、映像化できるようなイメージであればあるほど、良いようです。
一般によく、「願はクリアであればあるほど(映像化したり、言語化したりすると)叶いやすい」と言いますよね。最近とある作家の方の対談を聞いていて面白いな、と思ったのが、映画で取り上げられる、「未来のシーン」というのは、その後かなりの確率で数年後、数十年後に実現しているのだそうです。それなりに調べられたことが題材となっているという理由もありますが、それと共に、この「映像の持つパワー」が大きいのではないかと。スプーン曲げも正に同じでした。目の前でスプーンを曲げる映像を見て、そのイメージを脳に焼き付けた後、実現しています。
私は「私」の映画監督
そうであれば、これから実現させたいこと、叶えたい夢だって、より具体的にイメージする方が良いですよね?私やKさんがスプーンを曲げる姿を見て再現できたように、映画のように夢を鮮明にイメージして、脳にセットしたらどうなるでしょうか?そう考えると、どうやって夢を映像化しようか、まるで「自分という映画」の監督兼主役にでもなった気分がして、ワクワクしますね。
たかが「スプーン曲げ」、されど「スプーン曲げ」、「イメージの力」を改めて知ることができたことが、私にはとても大きな意味のある体験でした。あなたも、あなた自身の「スプーン曲げ」を体感してみませんか?
(写真は私が曲げたスプーンです)
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