以前こちらにも少し書いていましたが、5月から「伝わる!スピーチ道場」という、スピーチについてノウハウを学び、実践し、練習するコミュニティを立ち上げることになりました。
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もともとの発端は「人前で話をするのが苦手」「気の利いたことが言えない」という多くの人に共通する悩みを解決する方法はないか、と勉強会を開催したことでした。
回を重ねる中で、「もっと継続的に実践・練習する場が作れたら」という思いが沸き起こり、一緒に勉強会を運営をして下さっている神野和俊さんと、そのためのコミュニティを作ることになりました。
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私たち日本人は、例えば私が今住んでいる米国に比べると、人前で話したり、発表をする機会が多くはありません。最近でこそ学校教育で発表やスピーチの授業を取り入れるケースも増えていますが、それでもここアメリカに比べるとまだまだ少ない印象です。彼らは小学校の低学年から自分を知ってもらう、PRする経験を重ねています。
これに対して、今の大人世代、特に私のような「バリバリ昭和世代」は学生時代にこうした経験が少ないこともあり、社会人になり、いきなり「表舞台」に立たざるを得ない状況でした。これまでの蓄積がないまま、いきなり本番で実践しなくてはいけないのですから、そのプレッシャーは大きいです。だから、いきなり舞台に立ち、「やっぱりダメだった」と落ち込み、そこから苦手意識を持ってしまい、今に至る…そんな人も少なくないのではないかと思います。
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私自身も過去、仕事でそういう場があったかと思うと、まったく縁のない部署に異動したり、とつい最近までは、なかなかコンスタントにやり続けることができていませんでした。でも、最近いくつかの講座やコミュニティでの学びの場での経験を通じて、考えが変わりました。
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一つはナレーターの下間都代子さんの率いる「モデレーター育成講座」(現在第3期開催中。次回4期は夏以降開催予定)を受講し、自主練をした時。もう一つは「英語朗唱」を通して、一緒に練習しているコミュニティでの練習会の場からの学び(詳しくは以下参照)でした。
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そこで感じたことは「上達するには良かったことばかりでなく、改善点を言ってあげることが肝」ということです。前者の練習の場ではよく「重箱の隅をつつく」という表現を使っていました。そして、そうやって「つつく」ことができるためには、お互いの関係性が大切です。
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やはり初対面だったり、それぞれのゴールが見えない状況では、的確なアドバイスはしづらいものです。「こんなことを言っては相手に失礼ではないか?」「相手が自信をなくしてしまうのではないか?」と「あえて」言わないで飲み込むケースもあるでしょう(私も何度も経験があrます)。
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でも、私が経験したこの2つの場では、ポジティブなコメントをした後に、あえて「重箱」を言い合う文化ができていましたし、それぞれのレベルに関係なく、でもゴールに向かってベストを尽くせるよう、忌憚のない意見を率直に言い合うことができました。
(それが功を奏したのかはわかりませんが、「朗唱練習」のグループからは今回複数のファイナリストが出ました!)
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こんな経験を通じて、「練習の場を作ること」とともに「同じ目的に向かって、一緒にブラッシュアップし合える仲間」の重要性を強く感じるようになりました。スピーチ「道場」という名前をつけたのもそんな思いからです。「道場」というと、厳しい練習の場を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、由来としては、そういう「切磋琢磨し合える仲間のコミュニティ」をイメージして命名させていただきました。
ここでは「スピーチに関するワークショップ(講義&実践・フィードバック」と「自主練の機会」を組み合わせた場を予定しています(講座の詳細はこちらのリンクをご参照下さい)。参加費は月額1,000円です。
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このコミュニティの体験会として、「『相手に届く!自己紹介』を作ろう!」という無料イベントを4/28(日)に予定しています。一人でも多くの方に体験していただけると嬉しいです。ㅤ
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https://peatix.com/event/3901386/view
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一人でも多くの人が人前で話すことに自信を持ち、「何かあったら私に任せて!」と言える人を増やすことが私たちの願いです。初めての試みのため、私たち運営側も手探りの状態ですが、私たちと一緒にコミュニティに関わり、成長していける仲間を募集しています!
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