4月28日(日)に「伝わる!スピーチ道場」の体験会として、「相手に届く!自己紹介」というワークショップを実施しました。当日は22名ほどの方にご参加いただきました。
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当日は参加者の皆さんお一人お一人に自己紹介を実際に作っていただき、発表されたものにフィードバックをさせていただきました。人数が多く1人当たりの時間も1分強なので、瞬発力のいる場でしたが、私にとって皆さんの自己紹介のポイントを見定め、「さらに良くするには」を考えるのはとても楽しい作業でした!
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今回20人以上の方の自己紹介を実際にお聞きする中で、感じたことを書いてみます。
以前書いたこちらのブログの「応用編」として、合わせてお読みいただけると嬉しいです。
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対象を決める
あなたの発する自己紹介は「誰に向けてするものか」がはっきりすると、よりそれにフォーカスした紹介をすることができます。例えば、あなたがお料理教室を主宰しているとしたら、あなたの教室を広報したり紹介する人に向けたものなのか、あなたの料理教室の未来の受講生候補の方に向けたものなのか、によっても変わってきます。
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前者の場合、「あなた自身がどういう人なのか」「どういう理念で教室をやっているのか」にフォーカスすると良いでしょう。例えば、「昔ダイエットで〇㎏痩せた経験あり。その時に効果のあった食事を参考に、独自のメニューを編み出し、健康で綺麗に痩せられるメニューを考案。受講者も多くが健康的なダイエットに成功」というような「他の人と比べたあなたの特徴」が分かると良いですね。
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後者であれば、上記に加え、「受講することで得られる具体的な効果」が分かると良いですね。例えば「栄養士の立場から作られたレシピで、健康的に痩せられる」など、実際に「健康になれる」「痩せられる」という具体的な効果に人は魅力を感じます。
メリットとベネフィットを入れる
商品・サービスを扱う人の紹介の際には、必ず伝えて欲しいことが「メリットとベネフィット」の紹介です。両者は似ているようですが、どう違うのでしょうか?
メリット:提供するサービスや製品の直接的な利点や特性を示す要素
ベネフィット:そのサービスや製品を利用することで顧客が得る具体的な効果や価値
例えば上記の料理教室の場合だと、以下のような感じです。
メリット:〇㎏のダイエット成功経験から編み出したメニュー
ベネフィット:痩せられる、健康になる調理法がわかる
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つまり、色々と良いのはわかるけど、ベネフィットは「(一言で言うと)私にどういう効果があるか?」ということなんです。ベネフィットがしっかり伝わると、聞き手にとって、あなたの商品を自分が使っても自分に効果があるとわかり、手に入れたい、始めたい、と思うのです。
ストーリーを入れる
30秒程度の自己紹介ではなかなか難しいかもしれませんが、あなたの過去~現在~未来を語る上で、可能だったら是非「ストーリーの要素」を入れましょう。
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例えば、ある方の例だとこんな感じです。
<一般的な自己紹介>
・自治体で「ふるさと納税」の仕事をしています。
・もともと実家は商業を営んでおり、子供のころからお客様と接する両親の姿を見てきました。
・自治体に就職し、行政の仕事に従事していましたが、数年前から「ふるさと納税」の担当をしています。最初は前職との違いに戸惑いましたが、お客様にどう良い商品(返礼品)を届けるか、を考えるのは楽しいです。
これだけでも自己紹介としては十分成り立っているのですが、この話に「過去の子供時代のエピソード」をストーリーとして入れてみましょう。例えばこんな文を追加してみましょう。
最初は慣れなかった「ふるさと納税」の仕事でしたが、やっていくうちにふと子供時代のことを思い出していました。「より良い商品を提供する」「お客様の声を聞き、届ける」というような経験は、まさに私の子供時代に見ていた、自宅でお店をやっていた両親の姿と重なったからです。当時の両親を思い出しながら、「私がこの仕事をしていることも何かの巡り合わせだったのだなぁ」と感じています。
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こんな風に自分の過去のエピソードを少し入れると、この話を聞いた人が「自治体職員の一人」としてのあなたではなく、子供時代の経験を生かして今に至る、あなたの姿、人格をよりビビッドに感じることができます。その結果、あなたにより共感を抱くかもしれません。
一番フォーカスしたい部分を決める
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例えば、先ほどの料理教室の例だと、20キロのダイエットが必要だった「過去」の自分と、現在、料理教室を開いている「現在」の自分がいます。そして、将来は子供たちにも食育を通して、健康的な食のあり方、実践の仕方を伝えていきたい、という「未来」の夢を語る自分もいます。
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これらすべてが同じボリュームでは「どこにフォーカスしたいのか」がぼやけてしまいますので、伝える場によって、調節して行きましょう。例えば、子供を持つママさん世代に向けた場であれば、「自分も痩せて綺麗になりたいけど、子供の食育も気になる」はずなので、より「現在~未来」に重心を持ってくると響きます。逆にシニア世代であれば、「昔ダイエットをしていた自分」がいかに調理法によって変わったか、という「過去~現在」の点を強調すると、「自分もそうなりたい」というニーズに訴求することができますね。
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いかがでしょうか?自己紹介では「過去、現在、未来」という流れを取り入れますが、それだけでなく、提案したポイントを考慮して自己紹介を柔軟にアレンジすることも大切です。このアプローチによって、自分の特長や魅力をより効果的に伝えることができますよ。
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以前書いたこちらのブログの「応用編」として、合わせてお読みいただけると嬉しいです。
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今回のようなワークショップを毎月開催し、発表&フィードバック、自主練習を組み合わせたコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」を5月から開講します。5月~9月の5ヵ月間(月額1,000円、途中入退会OK)、4回のワークショップと最後に発表会を組み合わせたスタイルです。
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「定期的に練習したい」「フィードバックが欲しい」「とにかく強制的にアウトプットする場が欲しい」というあなたにこそ、参加いただきたいコミュニティです。私たちの新しいコミュニティの門を叩いて下さる方のご参加を歓迎します!ㅤ
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