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ストーリーの事例
「生活をより豊かにする」服~ユニクロの成功に学ぶ
企業が語る「ストーリー」について、これまでアメリカ発の代表的な企業スターバックス、Airbnbを紹介してきましたが、今日は日本企業として、ユニクロを取り上げてみたいと思います。 スターバックスはコーヒー一杯で「サードプレイス(家庭、職場に続く第三の場所)」を作り、Airbnbは空間(部屋)を貸すことで「暮らすように旅をする、第二の家」というコンセプトを提供しています。こうした企業たちと同じく、ユニクロも服一枚で、人々に提供するものがあります。それは「人々の生活を豊かにする服を提供する」というストーリーです。 【ファッションの常識を変える】 ユニクロは世界に誇れる日本企業の象徴的存在ですが、その成功の背景には明確なビジョンと強い理念があります。そ... -
ストーリーの事例
「未来」を見せるストーリーの力~Airbnbの「第二の家」から学ぶ
前回のスターバックスに引き続き、今回も成功している企業の「理念、ストーリー」について書いてみます。今日は今や多くの国で利用されている「Airbnb」についてご紹介します。 【Airbnbが提供する「第二の家」】 2008年に設立されたAirbnb(エアビーアンドビー)はもともと、サンフランシスコに住むブライアン・チェスキーとジョー・ゲビアが、自分たちのアパートにエアマットレスを敷いて泊まりたい人々に場所を提供する、というシンプルなアイデアから始まりました。当時、彼らは家賃が払えなくて、どうしようかと頭を抱えていました。一方で付近の街は会議シーズンでどのホテルも満室状態でした。それを受け、「会議で来た人たちはホテルがいっぱい。それなら、我が家で泊まっても... -
ストーリーの事例
企業に「ストーリー」が必要な理由~スターバックスの「サードプレイス」から学ぶ
現在世界的に成功している企業にも「始まり」がありました。そして、その成功の裏には「企業理念、ストーリー」があります。今や誰もが知るコーヒーチェーン「スターバックス」について、改めてその誕生ストーリーとそれを語る効果について、ご紹介したいと思います。 【スターバックスと「サードプレイス」】 1982年のアメリカ・シアトル。当時スターバックスで働いていたハワード・シュルツはイタリアのエスプレッソ文化に触れ、アメリカでも同様のカフェ文化を確立したいと考えました。美味しいエスプレッソが飲めて、心温まるカフェ文化が、なぜアメリカにないのかと思いました。でも、多くの人が「アメリカ人がコーヒー一杯に高いお金を出すなんて、ありえない」と疑いました。 19... -
ストーリーの事例
「エイト&ボブ」に学ぶストーリーの魔法
皆さんは「エイト&ボブのストーリー」を聞いたことがあるでしょうか? 1930年代の南フランス・コートダジュール。アルベール・フーケは香水作りの天才で、当時彼が自分のために作ったの秘密の香水は地元で話題でした。ある日、当時まだ米国の大統領でなかったジョン・F・ケネディ(JFK)と出会い、彼もその香水に魅了されました。「これは何の香水?」とケネディ。フーケは「私の秘密の香水ですよ」と答え、ケネディはその場でその香りの虜に。その「秘密の香水」はレシピも秘密でもちろん一般に公開されることはありませんでした。 帰国後もその香りが忘れられなかったケネディは「8つの香水を私に、そしてもう一つを弟のボブに」と香水を送ってもらうことを依頼する手紙を出します。... -
プライベート
過去の私、今の私
以下は先日のストーリーテリングの講師講座で披露したお話なのですが、言語化してみることにしました。 20年前、私は最初の海外駐在でパリに赴任しました。当時、私はとても緊張していました。今でこそ、女性駐在員はあちこちに出ているのですが、その時は過去にヨーロッパに駐在した女性はおらず、私が初めてでした。 前任者は先輩の男性、仕事もフランス語も何もかも完璧に見えて、行く当所は「私が行って迷惑ではないかな?」「戦力ダウンと思われないか?」という不安でいっぱいでした。後から考えてみると、数年間駐在して帰国する人と、初めて海外で仕事をする人、同じ戦力である必要もないのですが、当時はそんなことを考える余裕もありませんでした。 実際に赴任してみると、そ... -
プライベート
夢に期日を
今回旅をしていて気づいたこと。 年月は本当に「あっという間」に流れていく。私が最初の駐在地のパリから戻った時「またいつでも帰ってこれる。」、そう信じていました。 でも、気づいたら、次に訪れることができたのはそこから15年も後のことでした。出産や子育て、そして仕事があり、簡単にヨーロッパに旅行に来れる状況ではなかったのが大きな理由でしたが、それにしても、それだけの間が空いてしまいました。 そして、その時「今度からはもっと間を空けずに戻ってこよう」と誓ったのだけれど、気づくとそこからまた4年・・・。その間にはコロナあり、アメリカへの駐在あり、とやはりそれぞれ事情はありましたが、それにしても、月日の経つスピードには驚くばかり。 今夏旅行をした...