ストーリーテリングについて語るブログ

最近のこと

久しぶりの投稿になりました。

実は先週義母が他界し、急遽日本に帰っていました。ちょうどお盆時期の日本はお休みの人も多く、通勤する人はいつもより少なかったようですが、外は評判通りの暑さでしたね。途中台風にも遭遇し、「日本の夏」を満喫した気がします。

8月のこの時期に日本で過ごしたのは4年ぶり。今年は特別暑いとはいえ、「こんな感じだったかな?」と思い出していました。アメリカでは家の構造にもよりますが、一般的にセントラルヒーティングや冷房のところが多く、各部屋ごとにエアコンをつける、日本の家は経済的ではあるのかもしれませんが、「リビングは涼しかったのに廊下や洗面所は暑い」とか「寝る時は寝室のエアコンをつけるけど、日中は(消していて)暑い」という状況がなんだか慣れませんでした。でも、これ全部つけると冷房代が大変なことになるのでしょうね・・・

義母とのお別れ。最初に義父母に会ったのは2002年に遡ります。まだ私たちがパリにいる時、夫を訪ねて来たのが最初でした。当時はまだ結婚の話も出ていませんでしたが、4人で一緒に食事をしました。その後結婚することになりますが、当時から二人にはとても優しくしてもらい、元気なころはよく食事や旅行にも連れて行ってもらいました。孫ができてからは、それはそれは可愛がってくれて、よく子ども達の保育園の行事も見に来てくれました。彼らの自宅や軽井沢の家では孫や私たちの写真が所狭し、と飾られていたものです。

2014年、私たちは夫の転勤でサンフランシスコに行くことになりました。腰の調子が悪くなっていた義母が気がかりではありましたが、幸い住まいを私たちの隣町のシルバーマンションに移していたので、何かあった時は先生にも診ていただけるのが安心でした。そして、途中の帰国時には神経系の病気を発症していることを知らされました。当時は年に1回程度は帰国していたのですが、その度に年を取って弱っていく親の姿を見るのは少し寂しいとともに、申し訳なくも感じていました。

そして、2018年に帰国した時には、義母は食事に階上のレストランに行くのも義父と手を取り合いながら、ゆっくりゆっくり歩む感じでした。もう散歩ですら出ることもなくなってしまい、唯一の外出は通院という状況でした。私たちもコロナ禍になり、以前ほど頻繁には訪問に行けなくもなりました。

その後2021年に私のニューヨーク駐在が決まります。その頃には義父母二人だけでの独立した生活が難しくなり、夫は渡米直前に決断してケア付きの施設への引っ越しを決行しました。今思うと、当時の夫は渡米に伴う休職の直前のただでさえ忙しい時期に渡米準備、引っ越し、そして親の引っ越しを1人で担ったことになり、その心労は相当なものではなかったかと思います。

ニューヨークに来てからの3年間、私や子供たちは年に1回帰るのが精一杯という状況でしたが、夫は数ヶ月に1回帰り、彼らの様子を見に行っていました。一人息子でもあり、ここ10年以上は何かというと夫を頼りにしていた義父母でしたので、帰国は必須のことでした。

そして今年の夏、当初予定通りの3年が経過し、夫が本帰国しました。今回の件はそのわずか10日後のことでした。このタイミングに、やはり義母は息子の帰りを待ち望んでいたのかな、という気がしています。この10年ほどは海外にいることの方が多かった私たちでしたので、その前の10年間と比べると、一緒に過ごせる時間も随分と少なくなってしまいました。

このことは今でも後悔していないと言えば嘘になりますが、義母は海外で仕事をする息子や私のことをいつも応援してくれていました。若い頃フランスに憧れ、フランス語の学校に通っていた、という話も聞いたことがあります。こう言うと何だかおこがましいですが、自分の夢と私たちを重ねていたところもあったのかもしれません。

そして今、私は再びニューヨークに帰ってきました。今度は住まいを家族で住んでいた時の郊外(ウェストチェスター)からマンハッタンに移しました。新しいアパートはオフィスのあるミッドタウンから南に下ったダウンタウンにあり、周囲は比較的若い人が多い感じです。それゆえか、数分に1回はクラクションやサイレンの音がするし、街の喧騒も聞こえてくる、以前の静かな環境とは真逆なところですが、一歩外へ出るとたくさんのお店があり、活気があるところは気に入っています。

そして、私の好きな居心地の良いカフェが周囲にいくつもあったり、西端にあるハドソン川にも出やすく、ちょっと行くと水辺が眺められたり、川沿いのサイクリングロードで自転車の乗れるのもここに住んで良かったな、と思える理由です。

そして、自分のために使える時間が増えましたので、これからコミュニティ活動や執筆をパワーアップしていきたいと思っています。今やっているコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」は、開始してから既に4ヶ月が過ぎようとしており、来月はスピーチの発表会をやります。現在お一人お一人と面談をしながら、発表するスピーチの方向性を相談している段階ですが、どの方も自分の伝えたいことを、自分なりに考えて挑戦されているのが素晴らしいな、と思っています。私もその人の魅力を引き出すお手伝いができるよう、最後までベストを尽くします。

執筆面では先月書いた「原体験シリーズ」を評価して下さる方が多かったので、自分自身の棚卸も兼ねて、Kindleなどで1本にまとめることができたら良いな、などと考えています。時間は有限ですが、先日聞いた九星気学のお話では、私は今月下旬、36年ぶりにベストな日!というのに当たるようなので、このタイミングで始めることにします。

今日はつらつらと最近の出来事や今後のことなど、自分のことを書きました。また少しずつアップデートしていきます。

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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