先日GPTsについての記事を書きましたが、今回は改めて、「GPTsがどう便利なのか、どんな風に使うと良いのか」について、自分なりに考えたことをシェアしたいと思います。ㅤ
ㅤ
https://www.foster802.com/speech-and-gpts/
ㅤ
ㅤ
ㅤ
GPTsとは
「Generative Pre-trained Transformers」の略。特定のユーザーのニーズや特定の用途に合わせてカスタマイズされたバージョンのOpenAIの言語モデルを指します。GPTsは特定のタスクを効率的にこなすために、特定の指示やデータを前もって設定しておくことができます。
(ChatGPT4.0の機能)
自分の好きなことをカスタマイズできる
これまでChatGPTでも、プロンプト(指示文)を出すことで十分に動いてくれましたが、GPTsの一番のメリットは、こうした指示を予めインプットしておけるので、毎回の指示が不要な点です。しかも、場面、場面で使い分けたい場合も、複数のGPTsを作成し、管理することができるので、これまでいちいち入力し直していた指示もGPTsをスイッチするだけで、余分な操作は不要です。
例えば私だったら、以下のGPTsを作成・公開しています。
・ショートストーリを作ってくれるGPTs
ㅤ
ㅤㅤ
・スピーチを作ってくれるGPTs⇒こちらは月刊プレジデントのAI特集号で紹介されました!ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
・スピーチを改善してくれるGPTs
ㅤ
ㅤㅤ
ㅤ
・セールスライティングをしてくれるGPTs
ㅤ
このように、複数のGPTsを作成していますが、それぞれのプロンプトは別々のものです。これをいちいち前提条件から入れ直すのは結構面倒です。
ㅤ
一言で言うと、GPTsはあなたの「専属秘書」です。事前に指示した内容が頭に入っているので、「最小限の指示で賢く動いてくれる秘書」なのです。例えるとChatGPTが「指示を出せばスーパーに動いてくれる新人秘書」さんだとしたら、GPTsは「こちらの前提条件が十分頭に入っている10年目秘書」さんとも言えます。特にこの「いちいちプロンプトを入れる、入れ直す必要がない」という点はスマホなどで音声入力をする場合に便利です。
色々なキャラで色々なターゲットに向けたプロンプトが作れる
上記でGPTsにより、複数のプロンプトを場面に応じて予め入れておけるメリットについて書きましたが、これは、GPT上であなたのキャラクターの使い分けもできるということになります。例えば、もしあなたが「作家」であり「プロコーチ」でもあり、「子育て中の母親」であり、それぞれの立場に関するブログを書くとしたら、前提条件として入れることが異なる可能性があります。
ㅤ
作家として、プロコーチとして、また母親としてより強調したいこと、出力して欲しい条件などを入れておきたいからです。こうした場合も、「作家GPTs、プロコーチGPTs、子育てママGPTs」などのようにキャラ別に設定しておくと、プロンプトの再入力が不要です。
良い事例を蓄積し、継続してアップデートできる
GPTsは一度作成したら終わりではありません。プロンプトを随時修正し、アップデートすることが可能です。例えば、仕事用のGPTsを作成し、一つ見本ができたとしたら、その成果物をアップロード(テキストでもファイルでも)しておくことで、「次に同様のレベルのものを作成してもらうための見本」ができます。そして、さらにもう1本作品ができたら、それもアップロードすることで、さらに同様の性質のものをGPTsに出力してもらいやすくなります。
私自身はまだ本業でのカスタマイズ利用は許可されていないのですが、今後仕事で使えると良いな、と思うのは、社内文書を分野別に蓄積して、次に新しい文書を作る時間を大幅短縮したり、工程管理表などを効率的に作成することです。
ㅤ
また、社内規定集や従業員ハンドブック、経理マニュアルのようなものを読み込んでもらっておけば、それを前提条件として質問に答えてくれることもできるでしょう。社内利用の場合は、データ保護に最新の注意を払う必要があるため、日本ではまだ二の足を踏んでいる企業が多いようではありますが、各社企業ユースを見据えたメニューも登場しているため、できるだけ早く、この流れに乗れる企業が増えると良いな、と思っています。
自分作成のGPTsを皆に使ってもらえる!
最後にGPTsの魅力としてお伝えしたいのは、あなたが作ったGPTsを「世界中の人に公開し、使ってもらうことができる」という点です。現時点でまだマネタイズはできないのですが、あなたが作成し、「他の人にも是非使ってもらいたい!」と思ったGPTsは「公開」設定をすることで、一般公開されます。この設定は「全体公開」のほか、「自分専用」や「リンクを知っている人だけ」に分けることもできるので、内容によって使い分けることもできます。
もちろん、自分で作るだけではなく、全体公開されている、他の人が作成した便利がGPTsも自由に使うことができます!
私の場合、皆さんに使ってもらいたいGPTs(上述)は全体公開に、自分が専用で使いたいGPTs(自分の目的に合わせて設定したもの)は自分専用にして使っています。こうした使い分けができるのもGPTsの奥深い、楽しいところです。将来的にはこうした公開したGPTsでマネタイズができるようになるのでは、と言われています。
作り方はとってもカンタン
以上、GPTsの魅力について書いてみましたが、折角有料版に入っている皆さん、是非、GPTsを一つでも作ってみてください!「でも、私は難しいことわからないし、フツーので十分だから」というあなた、それはとっても勿体ないです!
ㅤ
GPTsを作るのに、難しいプロンプトは不要、全て文字による指示だけで完成します。作成については「GPT Builder」を選択して、質問に答えながら好みの指示を入れていくことで、あなただけのカスタマイズされたGPTsができるんです。もちろん、詳しい作成方法を紹介したサイトも存在しますが、ChatGPTを使うように、感覚的に作成できるものなので、「百聞は一見に如かず」で、是非実際にさわってみて下さいね!
コメント