ストーリーテリングについて語るブログ

まさか私が?~骨折体験記@NY(その10)

 

前回は今回はアメリカの医療の分業体制やPT(理学療法) の仕組み、日本との違いについて書きました。

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今回は、骨折から回復するまでの過程を振り返り、その時々の足の状態や回復の進み方について記録しておこうと思います。

アメリカでは「6週間ごと」に回復の節目があると言われています。
実際に自分の経験を振り返ってみると、この「6週間」という単位が意識されていたことがよく分かります。今回はそれぞれの期間での自分の状態について備忘録の意味も含め、詳しく書いていきたいと思います。

回復の流れ

骨折~手術まで

骨折当日から手術までの流れをざっと振り返ると、こんな感じでした。

  • 骨折当日
    朝、家の中で転倒して骨折。友人に来てもらい、Urgent Care(予約不要の診療所)を受診し、応急処置。その後ER(救急センター)へ。レントゲン検査で骨折が判明し、その日は「とりあえず固定して帰宅」。この日は金曜日だったため、医師の診察や手術の予約は後日。

  • 4日後
    専門医(整形外科)の診察を受け、手術内容の確認、日程決定。

  • 1週間後
    手術実施。右足首の片側にプレート+スクリュー、もう片側にスクリュー数本を挿入
    日帰り手術で、息子に付き添ってもらい帰宅。術後2日間はズキズキする痛みに耐える日々…。

🦵 足の状態:包帯でしっかり固定。入浴時は右足が濡れないよう、ビニールを巻いて慎重に。
🚶‍♀️ 移動:最初はキャスター付きの椅子で室内移動 → 車椅子を購入。
💭 気持ち:「大変なことになった!」と落ち込む。でも、手術を無事に終えたことで、前向きになれた。

 術後~6週間(安静期間)

この間は「とにかく右足を守ること」が最優先。
少しのミスで再骨折のリスクがあるため、とにかく慎重に過ごすことが求められました。

この時期の生活は、ニースクーターをフル活用し、買い物は友人の厚意や宅配サービスに頼りながら何とか自力でこなしました。

「また普通に歩ける日が本当に来るのか?」と不安になることも…。仕事は続けられたし、リハビリは頑張れたけど、それ以外の「発信すること」がとても億劫になりました。時間はあるのに、何もできない・・・。

🦵 足の状態:術後2週間で抜糸。包帯が取れ、着脱可能な医療用ブーツに。
🚿 入浴:シャワー時に右足を濡らすのはOK(ただし浴槽につけるのはNG)。
🏋️‍♀️ 運動:痛みが落ち着いてから、YouTubeを見ながら筋トレを開始。
🚶‍♀️ 移動:室内 → ニースクーター、外出 → 車椅子(自分で操作できる「自走式」を購入したものの、凹凸の多い道では自力移動が難しかった…)
💭 気持ち:低迷気味。リハビリや筋トレは頑張れたが、それ以外のことに気持ちが向かず、発信する意欲もゼロに。テレビやYouTubeを観る時間が増える…。

術後6週間~(歩行許可・リハビリ開始)

年明け、術後6週間目の診察で、ついに「歩行OK」の許可が!
この日、医師から「もう足をついていいよ」と言われたときは、本当に信じられませんでした。
「え、本当に歩いていいの?」

最初は恐る恐る歩いていたものの、「歩ける」という事実だけで気持ちがグッと前向きになりました。
術後8週間後には2ヶ月ぶりに通勤を再開し、少しずつ「社会復帰した」実感が湧いてきました。

🦵 足の状態:歩行OKに! 右足もついに浴槽につける許可が出る(それまで大変でしたー!)。
🚶‍♀️ 移動:松葉杖+ブーツ → 松葉杖+医療用サンダル → 松葉杖+スニーカー → 完全に松葉杖フリー へ移行。
最初は階段も1段ずつしか降りられなかったが、徐々に交互に降りられるように。
💭 気持ち:通勤を再開し、社会との繋がりを感じることで前向きに!

術後12週間後(長距離歩行へ)

この時の診察で、医師からは 「右足は順調に回復している。もう何も制限はなし」 との診断が。
「もう何も制限がない!」 という言葉はとても嬉しかったです。

もちろん、まだ以前のように早足で歩くのは難しいし、痛みも少しありますが、この頃から多い日は1日 1万歩以上、外を歩けるまでに回復しました。階段も気づいたら左右交互に降りられるようになり、順調に回復しています。

🏋️‍♀️ 運動:制限なし。リハビリの負荷も徐々にUP。
🚶‍♀️ 移動:多い日は 1日1万歩達成! 階段の昇降もスムーズに。
💭 気持ち:まだ無理は禁物だけど、歩くことへの不安がかなり減り、「また以前のように行動できる!」という自信が戻る。

振り返って思うこと

この数ヶ月間、骨折から手術、リハビリ、そして通勤再開まで、本当にいろいろな経験をしました。

振り返ってみると、足自体の回復のプロセスは 6週間ごと」 という区切りの中で着実に進んでいました。

術後6週間 → 非荷重・安静期間
術後12週間 → 歩行許可・リハビリ開始
術後18週間 → 長距離歩行OK

この6週間という節目ごとに、診察で「次の段階に進めるかどうか」が決まり、そこからまた新しい目標に向かってリハビリを進めていく…。
そういう流れで動けていたので、「時間を信じて、少しずつ回復していこう」と前向きに取り組めた気がします。

ただ、今回の骨折期間には、それだけでは語りきれない 「気持ちの変化」 や 「生活面での変化」 もありました。次回は総括編として、そうしたことを中心に書く予定です。

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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