感動・共感を呼ぶストーリー– category –
「物語」の手法を使って物事を伝える「ストーリーテリング」関連の記事です。
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感動・共感を呼ぶストーリー
「正論」を超えるショート・ストーリー
突然ですが、誰かに何かを改善してもらいたい時や主張したい時、あなたはどうしていますか?「〇〇だから、△△しましょう」と「正論」を伝えても、「わかるけど・・・」と相手が完全に納得していない感じはありませんか? そんな時に活躍するのが、「ショート・ストーリー」です。「ストーリーテリング」の日常での取入れ方について、以前コツを書きましたが、今日は1,2分程度の「ショート・ストーリー」を使うことにより、相手に伝えたいことを効果的に伝える「コツ」について、2つの例をもとに、解説してみたいと思います。 【例①:雨の日の車のライト】 まずは、雨の日の車のライトについてのAさんのストーリーから始めましょう。Aさんはある雨の日に散歩をしていました。雨の中をゆ... -
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どうせ同じ時間を過ごすなら?~やってしまった出来事
私の最近「やってしまった」出来事をシェアします。 【一体、いつやるの?】 1ヵ月ほど前、娘(中2)が英検(一次試験)を受検した時の出来事。その級の受検は3回目だったのですが、過去2回、娘はあまり本腰で勉強をしている様子がなく、前回不合格だった際は「次こそがんばる」と決意していました。私もいつにないやる気に満ちた彼女の姿を見て「よし、今度は私もサポートしよう!」と思っていたのです。 しかし、その燃えるようなやる気は数日で燃え尽き、あっという間に娘の日々はスマホとインターネットに夢中になる時間へと戻ってしまいました。学校や塾の宿題もあるのですが、「英検」の勉強は後回し、後回しになっていました。私が憶えた単語のテストをしようとしても、その直前... -
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言葉の力~相手の自己重要感を満たす
人と話をする時、何かを伝える時、その内容以前に重要なのが、その相手を尊重する気持ちです。今日、ストーリーテリングの講座仲間とスピーチの練習会をしていた際に、ちょうどそのことが浮かび上がってきたので、それについて書いてみます。 Aさんの話。 Aさんはある大きなイベントに参加した際、参加すること自体に精一杯で、事前の準備が疎かになってしまったそうです。一方で、その中で同じ組織から参加した人の中には、きちんと自分たちの参加の目的を考え、伝えるべきことを事前に練習して用意したり、相手側への手作りのお菓子を作ったり、完璧に準備されていた方もいたそうです。 それを見て、Aさんは自分とのあまりの違いに落胆していました。「私もただ行くだけではなく、彼... -
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ストーリーテリング~ 人々が「行きたくなる」場所の創り方
ストーリーテリングを学ぶ人たちの中には、個人事業主の方も多いです。自分たちのお店やビジネスをする中で、「ストーリー」を使って効果的な集客をしたいと思うからです。 そんな方たちのために、今日は一つ具体的な事例を使って、効果的なストーリーの使い方をご紹介します。例えばフラワーアレンジメントの教室をする人が新しい教室をオープンするとします。最終的な目的は集客、つまりその新しい教室の体験会に来て欲しい、ということです。そして、教室はパリのアパルトマンを想像させるような、木の窓枠の出窓のあるアンティーク調の素敵なお部屋。 その時、たとえば「この度新たに教室をオープンしました。そのお教室は今までの教室とは違い、パリのアパルトマンを連想させるよ... -
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ストーリーテリングとCM~CMから学ぶ「共感」とは
「ストーリーテリング」の勉強を始めてから、「カラーバス効果(一つのことを意識し始めると、日常の中でそのことに関する情報が自然と目に留まるようになる現象)」なのか、世の中で「ストーリー」を使った広告がよく目に留まるようになりました。中でも顕著なのは企業のCMです。今日は2つの例を紹介します。 1つ目はアメリカのExtra GumのCMです。 ハイスクールで出会ったSarahとJuanが恋に落ち、その後の紆余曲折が2分弱のストーリーで描かれています。この2分間の間に製品について紹介する場面は一切登場しません。でも、背景にさりげなく、「Extra」のガムが脇役として登場しています。そして、恋人たちの出会った時の甘酸っぱい気持ち、離れ離れになり、すれ違いが続く切ない気持... -
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コネクティング・ザ・ドッツ(その②)~子供の頃好きだったこと
以前、「コネクティング・ザ・ドッツ」について書きました。過去に経験したこと、好きだったことなどの「点」が思わぬ瞬間に「線」として繋がるという話です。 https://www.foster802.com/connectingthedots/ 今日は「子どもの時に好きだったこと」について考えてみました。よく、「自分が本当にやりたいこと」を考える時に、「昔好きだったこと」を思い出してみる、というワークを見ることが多いからです。 私の場合、以前「書くこと」についての思い出について触れました。その時に子供時代日記を書いていたこと、中学時代に作文を褒められた記憶が今でも自分の中に残り続けていること、について書きました。そして、長い年月を経て、この2年ほど前にニューヨークに来てから、再び書...