感動・共感を呼ぶストーリー– category –
「物語」の手法を使って物事を伝える「ストーリーテリング」関連の記事です。
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感動・共感を呼ぶストーリー
夢に期日を
今回旅をしていて気づいたこと。 年月は本当に「あっという間」に流れていく。私が最初の駐在地のパリから戻った時「またいつでも帰ってこれる。」、そう信じていました。 でも、気づいたら、次に訪れることができたのはそこから15年も後のことでした。出産や子育て、そして仕事があり、簡単にヨーロッパに旅行に来れる状況ではなかったのが大きな理由でしたが、それにしても、それだけの間が空いてしまいました。 そして、その時「今度からはもっと間を空けずに戻ってこよう」と誓ったのだけれど、気づくとそこからまた4年・・・。その間にはコロナあり、アメリカへの駐在あり、とやはりそれぞれ事情はありましたが、それにしても、月日の経つスピードには驚くばかり。 今夏旅行をした... -
感動・共感を呼ぶストーリー
「当たり前」の裏側に
先日夏休みでフランスを訪れました。その中で滞在した南仏の小さな村、Eze村での出来事を書きたいと思います。 Eze村は南仏ニースとモナコの中間地点に位置し、標高約400メートルの岩山にあります。この村は中世の面影を残すメルヘンチックな村と地中海を一望に見渡せる風光明媚さが魅力です。実は、私たちはそこに、今からかれこれ20年以上も前、行ったことがありました。ですが、前回滞在した時は生憎、お天気に恵まれなかったのです。そのため、今回の滞在はそのリベンジという目的もありました。地中海を目にされたことのある方は印象に残っていると思うのですが、地中海の海の色は特別です。「碧」という漢字で表現されることが多いように、地中海特有の深い青と透明感を感じさせ... -
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話すための「書く」とは?
先日からご紹介している佐藤政樹さんの『人を惹きつける話し方』に、「話すための書く練習」について書かれています。以前こちらで「『心の中』を言語化するということ」ということを書きましたが、私たちの心の中には、数えきれないほどの思考や感情がありますが、それらをすぐに言葉にすることは容易ではありません。頭の中に浮かんだアイデアや感想は、時間が経つと消えてしまうことが多いですよね。そんな浮かんだ言葉を消えずに残すための秘訣は、「書くこと」なのです。 https://amzn.to/4bqfyWz 【書けない人は話せない?】 なんだ、当たり前のことじゃないか、と思うかもしれません。でも、意外にこれを習慣化している人は少ないのです。私もこれまで心の中に浮かんでは、いつ... -
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ストーリーがファンを呼ぶ~なぜBTSが唯一無二の存在になったのか?
前回、世界的に人気のK-POPグループ、BTSがどのように強力なファンベースを築き、現在の地位を確立したのかについてお話ししました。その際、「なぜ彼らだけが他の多くのアイドルグループから抜きん出て、現在の地位にいるのか、その成功の秘訣は何なのかをもっと詳しく教えて欲しい」というリクエストをいただきましたので、今回はそれについて、自分なりに調べたことを書いてみたいと思います。 キーワードは「ストーリー」と「共感」です。 【楽曲とメッセージ性】 BTSは楽曲自体のクオリティが高いのももちろんなのですが、それと同じくらい曲一つ一つに「強いメッセージ性」があります。彼らの楽曲は、思春期や青年期の混乱、社会的圧力への反抗、自己愛、自己受容など、若者が共... -
感動・共感を呼ぶストーリー
「ストーリー」がファンを呼ぶ~BTSの事例に学ぶ
これまで「ストーリーテリング」について投稿してきましたが、今日はそもそも「なぜストーリーで語るべきなのか?」についてお話ししたいと思います。 人の習性として、商品・サービスを前面に出されると、「売られる」「宣伝されている」と感じて、身構え、心を閉ざします。 以前、ゴールデンサークル理論について書きましたが、人は商品・サービスよりも、「なぜ、その人がそれをやっているのか?」という理念について語ると心が動きます。 そして、あなただけのストーリーで語ると、その商品・サービスは「あなただけ」のオンリーワンになります。これを評価し、共感してくれる人にとっては、唯一無二の価値が出ることで、強烈なファンが生まれます。そして、協力者や応援者も現れま... -
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タイムスリップした夜
先日、こちらでバイオリニストの古澤巖さんのコンサートに行きました。古澤さんはJALの「JET STREAM」のテーマ音楽などで有名な方ですが、ニューヨークで演奏されるのは実に約40年ぶりだったそうです。 そして、私、偶然にも今から30年近く前、古澤さんのコンサートに行ったことがありました。まさに30年ぶりの再会でした!(直接ご挨拶ができたわけではないですが・・・) 時は遡り、90年代前半。場所は当時まだ新しい文化的スポットだった渋谷のBunkamura。当時の古澤さんは、まだ30代前半で、新進気鋭のバイオリニスト、という印象。それがまだオープンして数年のBunkamuraの空気感にとてもマッチしていたのが印象的でした。誘ってくださったのは、その当時、テニスを一緒にやってい...