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『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー 」の教え』を読んで~人はいま、この瞬間から幸せになれる
本書は高名な精神科医アドラーの教えを伝えるため、哲学者と青年の対話形式でわかりやすく書かれている。『嫌われる勇気』というタイトルはなかなか強烈に感じるが、この本でいう「嫌われる」とは「(人の目を気にして)人に好かれよう、良く思われようということばかり考えない」ということに置き換えられる。つまり「ありのままの自分でいること(普通であること)の勇気」を持とう、ということが書かれている。 「自分を好き」という人は特に日本では多くないという。でも、「自分」は何ものにも置き換えられない唯一無の存在。本書ではその自分を好きになった方が幸せに生きられる、ということを書いている。そして、自分を好きになる方法として、ありのままの自分を受け入れる「自... -
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成長マインドセット~「伸び続ける人」に共通する思考とは?
皆さんはグロース(成長)マインドセットという言葉を聞いたことがあるだろうか?日本語では「成長マインドセット」や「しなやかマインドセット」という言葉に訳されることが多いが、ここでは「成長マインドセット」として紹介する。 「マインドセット」とは、経験・教育・先入観から形成される、心理状態や思考パターンを表す。成長マインドセットとは「自分の才能や能力は、経験や努力によって向上できる」という考え方である。これと対になるのがフィックスドマインドセット(硬直マインドセット)であり、このマインドを持った人は「自分の才能や能力は、生まれ持ったものであり、変わることはない」という考え方をする。この2つの概念を提唱したのはスタンフォード大学のキャロル... -
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今すぐ外に出て走ろう!~『運動脳』を読んで
脳はいくつになっても進化するってホント? 今月7年ぶりにジョギングを始めた。中高時代は陸上部だったし、大人になってからも走っていた時期はあったのだが、何となく止めてしまい、最近は運動と言えばもっぱら自宅でヨガマットの上でやるトレーニングか、たまのウォーキング程度。そんな私が急にやる気になったのが、この本。 一般に、人間の脳は25歳をピークに、年齢とともに縮む一方というのが定説であった(1年で約0.5%ずつ小さくなると言われている)。ところが本書によると、運動により脳細胞の新生を促すことができ、身体を活発に動かせば、2倍にも増えるというのだ。運動の効果はダイエットや健康にとどまらず、脳にまで良いとは! (以前、「老人脳」について書いた記事はこち... -
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『パン屋ではおにぎりを売れ』『バナナの魅力を100文字で伝えてください』を読んで②~仕事、人間関係のバイブル
『パン屋ではおにぎりを売れ』『バナナの魅力を100文字で伝えてください』を読んで①~仕事、人間関係のバイブル 続き。 「伝える」≠「伝わる」 2冊目『バナナの魅力を100文字で伝えてください』は「伝える」技術について書かれた本。本書によると「伝える」ことと「伝わる」ことはイコールではない。一般に「相手が理解できるように伝える」ことができている人は少ない。これは「脳のバイアス」は100人いれば100通りあり、「自分の脳が見ている世界」と「相手の脳が見ている世界」が違うということを理解することが大切だという。本書では様々な方法で「伝える技術」について、誰にでもわかりやすい方法で伝授してくれている。 ㅤ https://amzn.to/4d01jst 伝わる技術は7階建て構造~... -
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『パン屋ではおにぎりを売れ』『バナナの魅力を100文字で伝えてください』を読んで①~仕事、人間関係のバイブル
今回紹介するのは『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』と『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』の2冊。こちらの著者柿内尚文さんはアスコム社で長年編集の仕事に従事され、数々のベストセラーを生み出してきたヒットメーカー。そこで培ったノウハウを俗人的なものでなく、社内で共有し、誰でも同じクオリティの編集ができるようにしているという。今回の2冊はそんな柿内さんが著者として、秘伝のノウハウを惜しみなく伝授した思考、伝達のためのバイブル的な本。こちらを読んで、自分なりに響いたポイントをまとめてみた。 考える=「広げる」+「深める」 1冊目の『パン屋ではおにぎりを売れ』は「考える技術」につい... -
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「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」を読んで~スーパーエイジャーになるには?②
脳も体もバランスが大事 ①では「脳にいい暮らし」や「生きがい」などについて触れたが、脳の活性化のためには運動も有効である。 脳の認知機能を高めるのに特に最適なのは「ドリブル、平均台などバランスをとる運動」だという。本書では「脳活ドリブル」というコーディネーション運動(リズム、バランス、反応、識別など、複数の動きを同時にする運動。脳から体への伝達速度をよりスピーディに、より正確にする効果がある)が紹介されている。また、ダンスはコーディネーションを構成するあらゆる要素をほとんど使う運動として、「脳活の極み」だという。 運動以外でも脳を鍛える方法がある。YouTubeなTwiitterなどのSNSを日常生活に取り入れたり、語学や資格取得のためのの勉強、トラ...