骨折体験記– category –
-
まさか私が?~骨折体験記@NY(その6)
前回は術後の生活やリハビリをし始めたことなどについて書きました。 https://www.foster802.com/fracture-5/ 【リハビリ開始】 術後2週間の診察で、ようやく待ちに待ったリハビリの許可が下りました。でも、まだ右足には荷重できない状態。相変わらず家の中でニースクーターを活用しながらの生活でした。 ㅤ 私が通うPT(理学療法士のいるリハビリ施設)までは家から1ブロック、徒歩5〜6分ほど。それでも、凸凹の多いニューヨークの道をスクーターで進むのは、ちょっとした冒険のようでした。小さな段差でも足を取られたら危ないので、常に気を張って移動。この時期は鍼治療にも並行して通っていましたが、こちらは数ブロック先。最初は友人に車椅子で連れて行ってもらっていましたが... -
まさか私が?~骨折体験記@NY(その5)
前回は手術のことについて書きました。 https://www.foster802.com/fracture-4/ 【】 術後の最初の2、3日は痛みとの戦いでした。痛み止めを飲んでも完全には和らがず、次の服用時間まで我慢できずに飲んでしまったことも…。ようやく薬なしで過ごせたのは3日目の夕方頃。キッチンに立ち、骨折した方の膝を乗せる椅子を配置して料理をする余裕が出てきた時、「ああ、よかった!」と実感しました。日本から電話をかけてきた母は、そんな私の姿を見て驚いていました。日本ならまだ入院中の時期なので、それも無理はないですね。 ㅤ 怪我をして一番困ったのが買い物でした。Oさんや職場の方々が「何か必要なものがあれば言ってね」と声を掛けてくれましたが、頻繁に頼むのはやっぱり気が引け... -
まさか私が?~骨折体験記@NY(その4)
前回は車椅子を購入した話を書きました。今回は手術のことを書きます。 https://www.foster802.com/fracture-3/ 【】 手術が予定されていたのは11月29日。サンクスギビングの休暇で子どもたちが帰省しているタイミングでした。娘はよく来ていましたが、息子がマンハッタンの住まいに来るのは8月以来初めて。せっかくの帰省中に手術の予定が入ってしまい申し訳ない気持ちもありましたが、そばにいてくれる安心感もありました。 手術には付き添いが必要とのことで、普段の通院はOさんがサポートしてくれていましたが、この日は息子にお願いすることに。先生に「18歳の息子でも大丈夫ですか?」と確認するとOKとのこと。これが17歳だったらダメだったのかも? ㅤ 病院に着いたところで、保... -
まさか私が?~骨折体験記@NY(その3)
前回はERでの体験を書きました。今回は手術のことを書こうと思っていたのですが、手術前に購入した車椅子のことなどを書きます。 https://www.foster802.com/fracture-2/ 【】 その週の木曜日からはサンクスギビング(感謝祭)の休暇でした。この時は普段は寮にいる子どもたちが泊まりに来ていました。普段は娘だけ帰ってくることが多いのですが、この時は息子も帰ってきました。久しぶりに子供たちに会えるのも嬉しいのですが、なによりこんな状況なので、家族が来てくれることでホッとする気持ちでした。 そして、彼らが来る前に、私はまたもや日本にいる母の勧めで車椅子を購入していました。正直、最初は「1ヶ月かそこら使うかどうかなのに、車椅子なんて大げさじゃない?」と思っ... -
まさか私が?~骨折体験記@NY(その2)
前回の続きです。 https://www.foster802.com/fracture-1/ 【】 Urgent Careを出拍子抜けするほどあっさりと受付完了。そして、「ここに座って下さい」と案内された場所はきちんと隣とのスペースが取られた比較的広い空間。待合のベンチにひしめき合う様子を想像していた私は少し拍子抜けしました。た私たちは、近隣のER(Emergency Room)に到着しました。ドラマや映画でよく見る、あの「ER」。どんなに混んでいても、患者が溢れかえっていてもおかしくない場所…。 でも、いざ受付に行くと、思ったよりもスムーズに手続きを進めてもらえました。 身構えていた分、 受付スタッフに「骨折の疑いでUrgent Careから来た」と伝え、紹介状を渡すと、スムーズに質問や保険情報などを提... -
まさか私が?~骨折体験記@NY(その1)
今回から数回に分けて、「骨折体験記」を書きます。 【】 ニューヨークでの一人暮らしも4ヶ月を過ぎ、日々の生活にも慣れてきたある11月の朝。いつものように朝のバタバタに追われながら、私は家の中を行ったり来たりしていました。 その日は朝、7時半~自分の主宰するスピーチ講座での練習会を予定していました。その前にある程度の家事を済ませておこう、ちょっと急がなきゃ…! ㅤ そんな焦る気持ちが裏目に出たのかもしれません。 ほんの一瞬の出来事でした。乾燥防止のため、一時的にリビングに置いていた洗濯物干しを運びながら、私は足元に置いてあった、ヨガマットとそれに巻かれたストレッチ用のポールの存在に気づきませんでした。私は真っすぐ 90度の体制でその上に乗り上げ...
12