前回は、自分の感情や思考を言語化することの大切さについて書きました。でも、「思いを伝えるのが大事なのはわかるけど、肝心の言葉が出てこない」というお悩みがありますよね。具体的に「思ったことを言葉にする」ためには何をしたら、良いのでしょうか?
書けない人は話せない!
『人を「惹きつける」話し方』の著者であり、元劇団四季で主役を務められていた佐藤政樹さんによると、「書けない人は話せない」のだそうです。佐藤さんいわく、「書けない」⇒「頭の中が整理されていない」⇒「話せない」のだそうです。
佐藤さんはご著書の中で、「話すための書き方」のテンプレートをご紹介されています。頭の中を一旦外に出して、アウトプットする練習として、佐藤さんや多くの方が「書くこと」を推奨されています。
「A4メモ書き」を毎日の日課に
私自身は毎日のルーティーンとして、赤羽雄二さんがご著書『ゼロ秒思考』で推奨されている「A4メモ書き」を実践しています(こちらに詳しいやり方が載っているので、参考にして下さい)。
多くの実践者も言っていることですが、これをやるとやらないでは、「頭の中の軽さ」が違います。思いを紙に書くことで、脳内メモリに新しいスペースが生まれ、頭がスッキリすると言われています。私自身も忙しくでできない日もありますが、そんな日は頭の中がなんだかモヤモヤして重い感じがします。
ちなみに、「頭の中の思いを書き出す」という作業は、上記メモ書きのほかにも、「ジャーナリング(自分の考えや感情、体験を定期的に日記のように書き留めること)」などの方法もあります。要は頭の中に浮かんだことを、「なかったことにせず」、一旦外に書き出していくことが大切なのです。これにより、脳の神経回路が活性化し、思ったことを「言葉」で表現できるようになります。
「思い」を言葉にするのは、練習と習慣から。毎日少しずつでもいいので、考えたこと、感じたことを書き出してみましょう。そして、その思いを人に伝える練習をすることで、言語化の力が鍛えられます。言葉で伝えることは、相手との関係を深める大切なスキル。今日から少しずつ、その一歩を踏み出してみませんか?
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