ストーリーテリングについて語るブログ

伝わる!スピーチの作り方(その5)~1つのスピーチを活用する

これまでに4回「伝わる!スピーチを作成する」というテーマでブログを書いています。これまで「スピーチの目的、方向性」、「原体験を振り返る」、「ワンメッセージ&行動を喚起する」、「具体的に描写する」をテーマに書きました。

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今回は1つスピーチを作ったら、それを色々活用していこう、というお話をします。スピーチは「1回どこかで話したら終わり」ではありません。手を変え、品を変え、色々な場面で使うことができます。今日はその「コツについてお話ししますね。

目的を変えて違うスピーチとして使う

もしあなたがコーチングをしていて、スピーチで「自分の感情は自分次第で変えることができます」というメッセージを伝えたとします。スピーチの原稿を作る時には「ワンメッセージ(いくつも言いたいことを詰め込まない)」が大事という話をしましたが、もしその時に別のメッセージも浮かんでいて、採用しなかったものがあるとしたら、今度は話の構成を少し変えて、そのメッセージで話をしてみましょう。

例えば、上記のメッセージの裏には「人は自分が潜在的に望んだ行動をとっている(例:何かに乗り気がしないのは、それをやらない方が自分にとって都合が良い、という理由が隠されていることがある)」ということがあり、そのことを言いたいとします。その場合、「あなたはずっと溜まった資格試験の勉強をやりたくないとします。あなたは『なんて自分はダメなんだ』と自分を責めます。でも、これは実は、あなたにとって『資格を取らない方が都合が良い』という隠された理由があるのです」というように話の方向性を変えたスピーチをすることができます。

また「自分のやりたいことを生き生きとやっていると幸せがやってくる」というメッセージを伝えた人が、「家族への執着を手放そう」という別のメッセージを伝えることもできます。

このように、1つのスピーチであっても、少しだけ「切り口」を変えると、別のメッセージを伝えることができます。

集客に活用する

スピーチはもちろん集客に使うこともできます。例えば、最後「自分の感情を決めるのは自分です。あなたも明日からそれを意識してみませんか?」というメッセージも、「これらを経験し、学んできた私はプロコーチとして、こういう講座をやっています。今まで人間関係に苦労してきた私が、今日お話ししたメソッドを実際に口座に取り入れ、マンツーマンで指導しています。」のように自分のサービスに繋げて話すこともできます。

以前ストーリーの「ゴールデンサークル理論」として「商品・サービスを先に伝えるのではなく、『なぜ、どのようにそれをやっているのか』を先に伝える」という鉄則をお伝えしましたが、まさにスピーチはそれ自体がその順番になっていますので、最後に商品やサービスについて入れて伝えると、それだけで最強の集客ツールになります。

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自己紹介に

スピーチの内容は自己紹介にお使いいただくこともできますよ。こんな風に短く伝えましょう。
「人間関係でもう悩みたくない!といつも悩んでいた私ですが、〇〇を学んでとても生きやすくなりました。人とのコミュニケーションで長年悩んだ私だからこそ、できるコーチングをしています。どうぞよろしくお願いします」のように短く、でもポイントを凝縮させて伝えましょう!

自己紹介は「短く、簡潔に」が鉄則ですが、「自分の中の何を一番の肝とするか」が大切です。それを探るためにもスピーチを通して、一度自分にとことん向き合う、という作業はとても有効です!

いかがでしょうか?一つスピーチを作ったらそれで終わり、ではなく、
1.少し結末を変えて違うメッセージを伝えてみる
2.集客に使う
3.自己紹介に使う

こんな風に活用してみて下さいね。折角練りに練って作ったスピーチ、「一粒で3度おいしい」を目指して使いこなしていきましょう!

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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