ストーリーテリングについて語るブログ

伝わる!スピーチの作り方(その1)~伝えたい素材、目的を決める

私の主宰しているスピーチを練習するコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」はいよいよ今月で5ヶ月目、最後の月を迎えます。今月は受講生の皆さんにスピーチ発表会をしていただくのですが、それに際して、7月後半からお一人ずつと1 on 1のミーティングをしています。その中で、皆さんの伝えたいこと、原体験、それにまつわるエピソードなどを色々お伺いするのですが、どの方も面白い!オンリーワンのネタをお持ちです。

でも、それをスピーチにして話す、となると「何をどうやって」と迷われる方も多いようです。特に、1分、3分のスピーチならともかく、5分以上のスピーチとなると余計難関に感じられるようです。そこで、今回は「伝わる!スピーチの作り方」というテーマで複数回に分けて、スピーチの作り方を伝授させていただきます!ㅤ

まずは素材!

まず最初に考えていただきたいのは、「どの素材(ネタ)をスピーチにするか」ということです。皆さんこれまでの人生、色々な経験をされてきたので、「あれもこれも」と盛り込みたくなる気持ちは分かります。でも、「今回は〇〇の話」と決めたら、それに絞るのがスピーチを成功させるコツです。

例えば、整体師をしている方が「どんな思いで整体の仕事に取り組んでいるか」を伝えるのに、「実は農業にも取り組んでいて、育てている植物は~』などと始めてしまうと、整体の話なのか、農業の話なのか、分からなくなってしまいます。もちろん、農業にその仕事に関連する何かがあればしても構わないのですが、基本的に「スピーチの素材は一つ」です。

目的は「行き先」と同じ!


そして、その素材を決めたら、「どういう目的の話にするか」を決めます。例えば、あなたの整体院の潜在的なお客様に向けた、集客が目的であれば、「あなたのところに行くと、どんな良いことがあるのか?」と思ってもらうようなストーリーにする必要があります。

一方で、あなたの仕事に対する姿勢を伝え、他の人にも参考にしてもらいたい、という目的であれば、「あなたが一番伝えたいこと、あなたの生き方」がわかるようなストーリーにします。

もしくは「体のために、こういう動きをして下さい、こういう動きはしないで下さい」というレクチャー的な目的であれば、聞き手がわかりやすく、動きがイメージしやすいような伝え方をしたストーリーにします。

いかがでしょうか?一つの素材であっても、その目的によって、伝え方は大きく変わります。でも、ネタはあるのに「目的」を考えないで話し始めたりスピーチ原稿を作ってしまう人は実はとても多いのです。これでは行先のないまま、車を走らせているようなものですね(苦笑)。

とは言え、どんな目的であっても共通して心掛けることがあります。それは以下の点です。

・わかりやすく、イメージしやすいこと
・伝えたいメッセージがきちんと伝わること

スピーチをすると決めたら、まずはここ(素材と目的)からスタートしてくださいね!次回以降、順番に作り方を説明していきます。

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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