ストーリーテリングについて語るブログ

中高生とChatGPT~学びを支える活用法

AIの利用は大人に限定する必要はありません。中高生は日々の授業や宿題、受験勉強、そして課外活動などで大忙しですが、ChatGPTはそんな彼らの学びのサポートとして、とても役立ちます。

でも、親の立場としては「AIに頼ると考える力がなくなってしまうんじゃないか?」と心配する気持ちもありますよね。でも、うまく使えばChatGPTは考える力を伸ばす手助けをしてくれるんです。つまり、AIは答えを教えてくれるだけではなく、問題を解くためのプロセスや論理的な考え方もサポートしてくれます。これにより、子どもたちが自分で考える力を身につけることができるんです。ㅤ

今回は、中高生がChatGPTを使ってどんな風に学びを深め、効率よく勉強を進められるかについて、ご紹介します。「大人になってから」始めるのでは勿体ない!今からAIと友達になって、将来当たり前にAIが使いこなせるようにリードしていきませんか?

注:「中高生向け」とはしていますが、こちらに書いてあることの一部は小学生でもトライしていただけます。

勉強のサポートに

ChatGPTは日々の勉強のサポートに大きく役立ちます。例えば、こんなものに使ってみましょう。
・数学の問題の解説
・歴史や化学の複雑な概念の説明

以前は問題を入力する必要がありましたが、現在の最新モデルChatGPT-4oでは全てのユーザーがファイルや画像をアップロードして読み取ってもらうことが可能です。そのため、数学の問題などを撮影してアップロード、その場で解き方を解説してもらえます。

「難しい問題の解き方がわからない・・・」
「どうしてこうなるのか、何度聞いてもわからない」

こんなお悩みに対して、ChatGPTは何度でも根気強く答えてくれます。もう「こんなに説明してもわからないなんて、バカだと思われないだろうか?」なんて思わなくても大丈夫です!それでもわからなければ、こんな指示を出してみましょう。
「小学5年生でもわかるように説明して」

こんな風に聞くと、小学生レベルでもわかるよう、よりわかりやすく、ベーシックな知識を使って教えてもらえます。まさに、ChatGPTは「痒いところに手が届く」あなたの家庭教師になってくれます。

読書感想文、エッセイの執筆に

もともとChatGPTは文章を生成することは得意中の得意でしたが、もちろん読書感想文、エッセイ(日英)などでも活躍してくれます。中高生の場合、そのまま文章を書いてもらう、というよりは以下のような使い方がお勧めです。

・重要なポイントやテーマ出し
・エッセイ、スピーチのイントラダクションや結論のアイデア出し
・文法や表現のチェック

例えばエッセイのアイデア出しの場合、以下のようなプロンプトで質問に答えながら絞り込んでいくことが可能です。
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以下のテーマでエッセイ原稿を書くためのアイデア出しの質問を1つずつして下さい。

テーマ:気候変動と私たちができる取り組み
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こんな風に指示を出すと、「最初に気候変動について意識したのはいつ頃でしたか?」のように1問ずつ質問をしながらアイデア出しのサポートをしてくれます。

プロジェクト、プレゼンの準備に

chatGPTはプロジェクトやプレゼンの準備にも万能です。例えば以下のようなことができます。

・アイデア出し
ブレインストーミング: ChatGPTにキーワードやテーマを入力し、アイデア出しをすることがでます。

・リサーチと情報収集
トピックの概要: 選んだトピックについて、ChatGPTから基本的な情報や最近のトレンドを教えてもらえます。
データの検索: 具体的な統計データや事例を尋ねて、信頼性のある情報源を見つけことができます。
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これから「気候変動」をテーマにプレゼン資料を作成します。

以下について教えて下さい。
・気候変動に関する基本情報、最近のトレンド
・よく使用される統計データ(できるだけ公的な統計、URLも入れて)
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・構成案の作成
プレゼンの構成案(アウトライン)を考える手助けをしてもらいます。全体のアウトラインとセクションごとの詳細について聞き、 各セクションに具体的にどのような内容を含めるか、案を出してもらいます。
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これから「気候変動」をテーマにプレゼン資料を作成します。

以下について案を出して下さい。
・全体の構成案
・各セクション詳細
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または、実際に作った構成案を見せて、以下のようにフィードバックしてもらうことも有効です。
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この資料の構成案について以下のフィードバックをお願いします。
(構成案のファイルをアップロードまたはテキストで)
・構成案で修正すべき点はないか?
・他に付け加えるべき点はないか?

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・原稿作成・内容チェック
プレゼンテーションの各部分の草案の作成や作成した原稿のチェックをChatGPTに手伝ってもらうことができます

・Q&Aの準備
ChatGPTに実際にプレゼン原稿を読んでもらい、質疑応答の練習をすることができます。
こちらは文字入力でも音声入力でも可能です。
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このプレゼン原稿を読んで、1問ずつ想定される質問を出してください(プレゼン原稿案をアップロード)。

曖昧な回答があれば、どういう部分が不明瞭か、突っ込んで下さい。
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・発表の練習
プレゼンテーションのシミュレーション: 音声入力機能を使い、ChatGPTに対してプレゼンの練習を行い、フィードバックをもらいます(音声入力の方法については、こちらを参照)。

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これから「気候変動」をテーマにプレゼンをします。以下についてフィードバックをしてください。

・読み方(声の大きさ、速さなど)
・内容(わかりづらい点がないかどうか)
・全体の感想
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コツは「最初から最後まで」書いてもらおうとするのではなく、あくまでも「アイデア出しの壁打ち」⇒「案を出してもらい取捨選択しながら作成」⇒「フィードバックをもらう」を繰り返し、ChatGPTと対話しながら進めていくことです。

いかがでしょうか?今日は中高生×ChatGPTをテーマに、どのように日常に取り入れていくか、学習面を中心にご提案しました。「若い時からAIを使わせるなんてキケン」と保守的になり過ぎることはなく、こんな風にAIとのキャッチボールを繰り返すことで、「AIはどんなことが得意か」、「AIをどう活用するか」を体得することで、将来AIを「使いこなせる側」に立てるのではないかと思います。是非、この機会に「はじめの一歩」として、どれか一つでも、お子さんと一緒に試してみていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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