ストーリーテリングについて語るブログ

ChatGPTと文章

ChatGPTといえば、最初に思いつく昨日が「文章生成」ですよね。文章のアイディアを出すことも、書くことも、校正することも得意なのがChatGPTです。

箇条書き⇒文章に

ChatGPTは何かについて「文章を書いてもらう」ことが得意です。例えば、あなたがどこかの場で「最近あった良い出来事」について文を書いたりスピーチをしたりしなければならないとしたら、こんな風に依頼すると良いでしょう。

【ChatGPTへの指示文】
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以下について発表用にまとめて下さい。
・今日雨が降っていたが傘を忘れた。
・ダメ元で近所の良く行くカフェのマスターに傘を貸してもらえないか頼んでみたら快く貸してくれた。
・ダメ元で行ってみると良いことがある。日頃の関係性が大事。またこの喫茶店に行こう。
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【ChatGPTの回答】

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雨が降っていたのに傘を忘れた日、近所のお気に入りのカフェに向かいました。傘を持っていないことに気付き、雨の中を歩くのが少々心配でしたが、思い切ってマスターに助けを求めることにしました。

カフェに到着すると、マスターがにこやかに出迎えてくれました。恐る恐る傘を借りることをお願いすると、彼はためらうことなく快く貸してくれました。その温かい対応に、心から感謝しました。

この小さな出来事から学んだことは、ダメ元で行動してみると良いことが起こることもあるということです。また、日頃から良好な関係を築いておくことが大切だということも再認識しました。この経験を通じて、ますますそのカフェが好きになりました。次回も是非、彼らの元を訪れたいと思います。
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やや文章が「堅め」ですが、こちらはもちろん自分で手を入れることができますし、再度「もっとフランクな言い方に変えて」などと指示を出せばそれに合わせて文体も変えてくれます。「何度ダメ出ししても大丈夫」なのがChatGPTです。

イメージとしては社長(あなた)と有能な秘書(ChatGPT)の関係をイメージすると良いかもしれません。

社長「えーと、今からポイントを言うからこれを文章にしてくれる?」
ChatGPT「承知しました。こちらです!」

こんな感じのイメージで「有能な秘書」はサクサク対応してくれます。

頭を悩ませるメール文も即作成!

次にご紹介したいのは文章のアイディア(案)を出すということです。例えばあなたが飲食店を営んでいて、そこでのデリバリーでミスをしてしまったとします。そんな時はサービス提供後、改めてお客様に謝罪のご連絡をすべきですが、そんな時は頭もパニック状況になっており、なかなか冷静に言葉出てこないものです。これもChatGPTにお願いすると、パッと文案やお詫びのサービスまで考えてもらうことができます。

【ChatGPTへの指示文】
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以下についてメール文案を考えてください。
・食品のデリバリーをしている。
・今日お客様への注文をミスして大幅にデリバリー時間が遅れてしまった。
・お詫びのメール文とお詫びのサービスとして何か提案をしたい。
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【ChatGPTの回答】

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件名: ご注文に関するお詫びと補償について

いつも当店のデリバリーサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
先日はお客様のご注文に関しまして、大変申し訳ございませんでしたが、ミスが発生し、大幅にお届けが遅れてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。

お客様からのご注文を正確かつ迅速に処理することが私たちの最優先事項でありますので、このような事態が発生したことについて、心よりお詫び申し上げます。

お客様のご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げるとともに、そのことを補償するため、次回のご注文において20%割引をさせていただきたいと考えております。また、デリバリー時には追加のサービスを提供させていただきます。

再び信頼を取り戻せるよう、全力を尽くしてまいりますので、今後とも当店をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。何かご不明点やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お詫びと感謝を込めて、
[店舗名]
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もちろん、謝罪文以外にも「集客のための文」、「仕事をお願いをするための文」、「採用見送りの連絡文」など、あらゆるシチュエーションに対応可能です。

ChatGPTはマルチリンガル

ChatGPTの素晴らしいのは「マルチリンガル」だという点です。先に挙げた挨拶文もメール文案も全て「英語」や他の言語で書いたり訳したりしてもらうこともできます。つまり、日本語で指示を出せば、そのまま各国語で答えを出してくれるのです。

もちろん「翻訳ソフト」を使っても各国語で訳してもらうことはできますが、ChatGPTの素晴らしいのは、その文章に対して「日本語で」修正や加筆の指示を出すことができることなのです。例えば、出てきた英文に対して、
「補償サービスの内容に〇〇を付け加えて」と日本語で指示すれば、そのまま英語で加筆してもらえます。つまり、従来のようにいちいち「日本語⇒英訳」する必要がありません。

文を要約する、膨らませる、変換する

最後にご紹介したいのが、ChatGPTの「まとめる力」です。例えば長い文章や論文を見て、「何が書いてあるかわからない」、「一言で言うと何が書いてあるの?」という悩みや感想を持ったことはありませんか?そんな時も文章を貼り付けて、ChatGPT「この文章を中学生にもわかるように〇〇文字程度にまとめて」、「この文章を一言で言うと?」と指示すれば、いとも簡単に回答してくれます。

(2024.6修正)
現在はGPT-4o上で全てのプランでファイルのアップロードやリンクの読み込みが可能です。ただし、GPT-4oは無料ユーザーの場合、3時間毎に最大10メッセージ、という上限回数があるようです(上限に達した後は、リセットするまでGPT-3.5の利用となります)。以下はファイルをアップロードせず、長い文章をテキストを読み込む場合のコツです。

ChatGPT上で長い文章を読んでもらうコツ
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・分割して要約を依頼する: 長いテキストを小さなセクションに分割し、それぞれについて要約を依頼します。この方法では、一度に処理するテキスト量を減らし、各セクションの主要なポイントを抽出してもらうことができます。
・重要なポイントを絞り込む: 要約したいテキストの中で特に重要な部分やキーポイントに焦点を当て、それについて要約を依頼します。このアプローチは、テキスト全体の要約よりも効果的な場合があります。
・段落ごとに要約を依頼する: テキストを段落ごとに分け、それぞれの段落の要約を依頼することも有効です。これにより、全体の流れを保ちつつ、各部分の要点を把握することができます。
・質問形式で要約を依頼する: 「このパラグラフの主なポイントは何ですか?」や「この章の要旨を教えてください」といった質問形式で要約を依頼することも有効です。これにより、テキストの中の特定の情報に焦点を当てることができます。
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ちなみに、上記はChatGPTに質問して返してくれた方法です。

また、自分の書いた文章を貼り付けて、以下のようなお願いをすることも可能です。

・この文章に具体的な例を足して1.5倍の量に膨らませて。
・この文章を講演資料用にまとめて。


このようにChatGPTは文章を生成する、文案を考える、要約する、膨らませる、全てに万能です。しかも、マルチリンガルで、各国語で同じことができるのです。「〇〇のメール(資料)を作成しなきゃいけないけど、筆(タイプ)が進まない・・・」というあなた、是非お試しあれ!

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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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