自分の「パーソナリティ」を生かすということ
こうして、スピーチの背景・目的や構造を理解した上で、最後に大切なのは、それぞれの「パーソナリティ」を生かす、ということです。
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私たちは普段、日本語での会話では、無意識のうちに自分のパーソナリティを表現しているはずです。自分の持つキャラクターを反映させたり、声の「トーン」を使って、さまざまな感情やニュアンスを表現しています。
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この「普段の(自分の)パーソナリティ」や感情表現を、英語スピーチにも活かすことができれば、よりオリジナリティーのある、より生きたメッセージを伝えることができるようになるはずです。
多くの人が英語のスピーチで陥りがちなのが、「間違ってはいけない」、「発音を少しでもきれいにしよう」と意気込み、結果として淡々と読み上げてしまうことです(私にもたくさん経験があります・・・)。これでは、どうしても無機質で人間らしさに欠けた印象を与えてしまいます。
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本来、スピーチはただの情報伝達手段ではなく、自分の思いや感情を相手に伝える大切な機会です。そのためには、自分の「パーソナリティ」を生かし、心の通った表現を心がけることが大切です。たとえ自分のオリジナルのスピーチでなくても、その読み手のキャラクターを反映させ(今回の場合、「一国のリーダー」として)、自分の伝えるべきことを伝えつつ、「普段のあなた独自の色」を入れるのがコツです。
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例えば、普段のあなたが優しくチャーミングだったり、ユーモラスなキャラだとしたら、「一国のリーダー」らしくありながらも、ちょっとその「優しさ」や「ユーモア」が垣間見えるスピーチだと良いですね。これ、「言うは易く行うは難し」で、私も未だに挑戦中なんですが・・・。
(「英語朗唱」の「沼」にはまる人が多いのですが、まさに皆、この段階でああでもない、こうでもない、と試行錯誤していることかと思います。)
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この点は、特に人のスピーチの場合、あまり意識することがないかもしれませんが、これができるようになると、自分のスピーチをする上でも、同じことを意識して、スピーチに反映させることができ、聞き手があなたの「温度感」を感じることができ、聴衆との距離がグッと縮まります。
アウトプットの価値は無限大
前回のブログでも書きましたが、今回の朗唱でも、仲間との定期的な練習会に助けられました。私の場合は時差もあり、全ての練習会には参加できなかったのですが、前回から続けている「朗唱×瞬読」というコミュニティでは、メンバーそれぞれがレベルアップして、練習の仕方やフィードバックもますます進化しています。
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何でも言いやすい関係性がなせる業なのか、とにかく「上下関係、レベルの差一切関係なく、言いたいことを率直に発言できる」環境が素晴らしく、私も遠慮なく、思ったことを言っています。これが練習においてはとても大切で、「私なんて下手だから」「始めたばかりだから」と躊躇することがないのです。
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そして、できる人ができることをどんどん価値提供しています。毎週zoomを立ち上げてセットしてくれる人、PCスキルを駆使しして資料を作ってくれる人、メッセンジャーに仕入れたことをアドバイスしてくれる人、盛り上げてくれる人・・・。本当にありがたい環境です。
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私はここ1ヶ月ほどは「マニアックTIPS おさらい会」と称して、皆さんのスピーチにお節介なコメントをしてフォードバックする会を週1で開催していました。こんな風に「先生」がいなくても、仲間で助け合って上へ上へと一歩ずつ上っていけている気がしますし、「教える人が一番学ぶべる」という言葉通り、私も皆さんにアドバイスすることで、自分の頭の中の知識を言語化でき、知識が定着するようになりました。この経験から、「私なんかでいいかな?」と迷う心があったとしても、どんどんアウトプットすることが大切だと実感しています。
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