2023年9月– date –
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ストーリーの作り方
映像のような文章を書くにはー「ドキュメンタリー文章」のススメ
今参加している藤沢あゆみさんと戸田美紀さんの共著『WEB文章術 プロの仕掛け66』の購入企画として、本の内容を1コマずつお二人が講義してくれるという特典があります。その中で、先日「ドキュメンタリー文章」(by藤沢あゆみさん)について紹介がありました。これは「ストーリーテリング」を言語化する上で非常に参考になる手法であり、是非こちらでもご紹介したかったのです。 https://amzn.to/3O4NRJc さて、この「ドキュメンタリー文章」のことをあゆみさんは「読む情熱大陸」とも称しています(あゆみさんは実際にその名前で文章を書くサービスも提供しています)。なぜこの名前なのか?それは、この文章が、読者にまるでTV番組の『情熱大陸』を見ているかのような印象を与えるか... -
ストーリーの作り方
事実だけでは伝わらない~感情が揺さぶられる要素を入れよう
前回はストーリーの作り方について取り上げ、「ワンメッセージ」の大切さについて説明しました。今回はその後に続く、「山と谷」、「感情が揺さぶられる出来事」、「視覚と描写」、「リアルな会話」などの要素について説明します。 https://www.foster802.com/onemessage/ 【感動の起承転結:「山と谷」】 心に響くストーリーには「山」と「谷」が欠かせません。この落差が大きいほど、ストーリーはドラマチックになり、人々の心に残ります。例えば、何に対しても自信がなく、人前に出るのが苦手なのに、PTAの集まりでくじ引きをして、役員をやることになってしまったアキコ。この瞬間が「谷」です。最初は「貧乏くじを引いた」と落胆していました。しかし、役員活動を始めてみると、予... -
ストーリーの作り方
「ワンメッセージ」がカギ!~効果的なストーリーテリングの作り方
これまで「ストーリーテリング」について書いてきましたが、今回は「ストーリーの作り方」についてお話ししたいと思います(「ストーリングテリング」やその効果については以下をご参照下さい)。特に、ストーリーの「肝」である「ワンメッセージ(=最も伝えたいメッセージ)」をどうやって作るかについてお伝えします。 https://www.foster802.com/storytelling/ 【ストーリーの基本の組み立て方】 ストーリー作成の第一歩は、何を伝えたいのか、その「ワンメッセージ」を明確にすることです。 例えば、ある主婦が「苦手だったPTAの役員になってしまい、戸惑っていたが、実際にやってみたら予想外に楽しかった」という経験をストーリーにするとしましょう。 こんな風に一つずつ作って... -
ストーリーの事例
「生活をより豊かにする」服~ユニクロの成功に学ぶ
企業が語る「ストーリー」について、これまでアメリカ発の代表的な企業スターバックス、Airbnbを紹介してきましたが、今日は日本企業として、ユニクロを取り上げてみたいと思います。 スターバックスはコーヒー一杯で「サードプレイス(家庭、職場に続く第三の場所)」を作り、Airbnbは空間(部屋)を貸すことで「暮らすように旅をする、第二の家」というコンセプトを提供しています。こうした企業たちと同じく、ユニクロも服一枚で、人々に提供するものがあります。それは「人々の生活を豊かにする服を提供する」というストーリーです。 【ファッションの常識を変える】 ユニクロは世界に誇れる日本企業の象徴的存在ですが、その成功の背景には明確なビジョンと強い理念があります。そ... -
ストーリーの事例
「未来」を見せるストーリーの力~Airbnbの「第二の家」から学ぶ
前回のスターバックスに引き続き、今回も成功している企業の「理念、ストーリー」について書いてみます。今日は今や多くの国で利用されている「Airbnb」についてご紹介します。 【Airbnbが提供する「第二の家」】 2008年に設立されたAirbnb(エアビーアンドビー)はもともと、サンフランシスコに住むブライアン・チェスキーとジョー・ゲビアが、自分たちのアパートにエアマットレスを敷いて泊まりたい人々に場所を提供する、というシンプルなアイデアから始まりました。当時、彼らは家賃が払えなくて、どうしようかと頭を抱えていました。一方で付近の街は会議シーズンでどのホテルも満室状態でした。それを受け、「会議で来た人たちはホテルがいっぱい。それなら、我が家で泊まっても... -
ストーリーの事例
企業に「ストーリー」が必要な理由~スターバックスの「サードプレイス」から学ぶ
現在世界的に成功している企業にも「始まり」がありました。そして、その成功の裏には「企業理念、ストーリー」があります。今や誰もが知るコーヒーチェーン「スターバックス」について、改めてその誕生ストーリーとそれを語る効果について、ご紹介したいと思います。 【スターバックスと「サードプレイス」】 1982年のアメリカ・シアトル。当時スターバックスで働いていたハワード・シュルツはイタリアのエスプレッソ文化に触れ、アメリカでも同様のカフェ文化を確立したいと考えました。美味しいエスプレッソが飲めて、心温まるカフェ文化が、なぜアメリカにないのかと思いました。でも、多くの人が「アメリカ人がコーヒー一杯に高いお金を出すなんて、ありえない」と疑いました。 19...