2023年7月– date –
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ストーリーの事例
ストーリーがファンを呼ぶ~なぜBTSが唯一無二の存在になったのか?
前回、世界的に人気のK-POPグループ、BTSがどのように強力なファンベースを築き、現在の地位を確立したのかについてお話ししました。その際、「なぜ彼らだけが他の多くのアイドルグループから抜きん出て、現在の地位にいるのか、その成功の秘訣は何なのかをもっと詳しく教えて欲しい」というリクエストをいただきましたので、今回はそれについて、自分なりに調べたことを書いてみたいと思います。 キーワードは「ストーリー」と「共感」です。 【楽曲とメッセージ性】 BTSは楽曲自体のクオリティが高いのももちろんなのですが、それと同じくらい曲一つ一つに「強いメッセージ性」があります。彼らの楽曲は、思春期や青年期の混乱、社会的圧力への反抗、自己愛、自己受容など、若者が共... -
ストーリーの事例
「ストーリー」がファンを呼ぶ~BTSの事例に学ぶ
これまで「ストーリーテリング」について投稿してきましたが、今日はそもそも「なぜストーリーで語るべきなのか?」についてお話ししたいと思います。 人の習性として、商品・サービスを前面に出されると、「売られる」「宣伝されている」と感じて、身構え、心を閉ざします。 以前、ゴールデンサークル理論について書きましたが、人は商品・サービスよりも、「なぜ、その人がそれをやっているのか?」という理念について語ると心が動きます。 そして、あなただけのストーリーで語ると、その商品・サービスは「あなただけ」のオンリーワンになります。これを評価し、共感してくれる人にとっては、唯一無二の価値が出ることで、強烈なファンが生まれます。そして、協力者や応援者も現れま... -
プライベート
タイムスリップした夜
先日、こちらでバイオリニストの古澤巖さんのコンサートに行きました。古澤さんはJALの「JET STREAM」のテーマ音楽などで有名な方ですが、ニューヨークで演奏されるのは実に約40年ぶりだったそうです。 そして、私、偶然にも今から30年近く前、古澤さんのコンサートに行ったことがありました。まさに30年ぶりの再会でした!(直接ご挨拶ができたわけではないですが・・・) 時は遡り、90年代前半。場所は当時まだ新しい文化的スポットだった渋谷のBunkamura。当時の古澤さんは、まだ30代前半で、新進気鋭のバイオリニスト、という印象。それがまだオープンして数年のBunkamuraの空気感にとてもマッチしていたのが印象的でした。誘ってくださったのは、その当時、テニスを一緒にやってい... -
ストーリーの作り方
「正論」を超えるショート・ストーリー
突然ですが、誰かに何かを改善してもらいたい時や主張したい時、あなたはどうしていますか?「〇〇だから、△△しましょう」と「正論」を伝えても、「わかるけど・・・」と相手が完全に納得していない感じはありませんか? そんな時に活躍するのが、「ショート・ストーリー」です。「ストーリーテリング」の日常での取入れ方について、以前コツを書きましたが、今日は1,2分程度の「ショート・ストーリー」を使うことにより、相手に伝えたいことを効果的に伝える「コツ」について、2つの例をもとに、解説してみたいと思います。 【例①:雨の日の車のライト】 まずは、雨の日の車のライトについてのAさんのストーリーから始めましょう。Aさんはある雨の日に散歩をしていました。雨の中をゆ... -
心の中を言語化する
話す力を変える言葉のポジションーその言葉、「腹落ち」していますか?
佐藤政樹さんの『人を惹きつける話し方』に登場する「言葉のポジション」。ここでは、身体のどの部分を意識しているかによって、相手への伝わり方がまったく異なる、ということが書かれています(前回は「言葉を発する理由」について書きました)。 佐藤さんによると、意識のスタンスには3つあるそうです。 意識のスタンスが「頭」のとき、言葉をただ「唱えているだけ」に聞こえます。次に「胸」にあるとき、「うわべの言葉」に聞こえます。例えば、過度に緊張しているとき、焦っているときなどにこうなるようです。本書によると、多くの人が、何かを伝えるとき、ついついこの「胸のポジションの言葉」でアプローチしているそうです。「上手く話そう」と思い、テンションを上げて、「感... -
心の中を言語化する
言葉を発する理由
音声型SNSの番組「耳で読むビジネス書」で登場した佐藤政樹さんの『人を「惹きつける」話し方』。こちらで紹介されていることが、日頃勉強している「ストーリーテリング」や「話し方」とも重なるところ大だったので、シリーズでご紹介したいと思います。 私は今まで、「ストーリー」や色々なことを語る時、フラットに聞こえてしまいがちでした。話の中身やそのにもよりますが、アナウンサーのように、綺麗に読むことを意識し過ぎて、人の心に訴えるような話がなかなかできないのがコンプレックスでもありました。でも、この本を読んで、その理由や克服法がわかったような気がしました。 【ありのままの自分】 著者の佐藤さんは23歳でバレエを始め、28歳であの「劇団四季」のオーディシ...
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