2022年– date –
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ビジネス書
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー 」の教え』を読んで~人はいま、この瞬間から幸せになれる
本書は高名な精神科医アドラーの教えを伝えるため、哲学者と青年の対話形式でわかりやすく書かれている。『嫌われる勇気』というタイトルはなかなか強烈に感じるが、この本でいう「嫌われる」とは「(人の目を気にして)人に好かれよう、良く思われようということばかり考えない」ということに置き換えられる。つまり「ありのままの自分でいること(普通であること)の勇気」を持とう、ということが書かれている。 「自分を好き」という人は特に日本では多くないという。でも、「自分」は何ものにも置き換えられない唯一無の存在。本書ではその自分を好きになった方が幸せに生きられる、ということを書いている。そして、自分を好きになる方法として、ありのままの自分を受け入れる「自... -
ビジネス書
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」を読んで~スーパーエイジャーになるには?②
脳も体もバランスが大事 ①では「脳にいい暮らし」や「生きがい」などについて触れたが、脳の活性化のためには運動も有効である。 脳の認知機能を高めるのに特に最適なのは「ドリブル、平均台などバランスをとる運動」だという。本書では「脳活ドリブル」というコーディネーション運動(リズム、バランス、反応、識別など、複数の動きを同時にする運動。脳から体への伝達速度をよりスピーディに、より正確にする効果がある)が紹介されている。また、ダンスはコーディネーションを構成するあらゆる要素をほとんど使う運動として、「脳活の極み」だという。 運動以外でも脳を鍛える方法がある。YouTubeなTwiitterなどのSNSを日常生活に取り入れたり、語学や資格取得のためのの勉強、トラ... -
ビジネス書
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」を読んで~スーパーエイジャーになるには?①
西剛志さんの「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」を読んで。 人は誰でも歳を取る。年を取ると周りが気にならなくなる、同じ主張を繰り返す、感情的になる人が多くなる。年齢とともにそういう行動を知らず知らずに取ってしまうことを筆者は「老人脳」と呼ぶ。一方で、80代や90代になってもどんどん新しいことに挑戦し、元気に前向きに若々しく生きている人たち(「スーパーエイジャー」)もいる。ではどうしたら、彼らのように脳をいつまでも若々しく保てるだろうか?本書はその習慣と行動について、様々な方法で解説・紹介している。 脳のピーク年齢は? 脳は通常、30代から少しずつ萎縮が始まり、その後少しずつ萎縮が進み、老化していく。その結果年齢とともに、物忘れが多... -
ビジネス書
1%の本質を最速でつかむ「理解力」とは?②~人生をよりよくするための最速チケット!
1%の本質を最速でつかむ「理解力」とは?①~脳内に「理解の箱」を増やそう!の続き。 【この話の幹(目的)は何だろうか?ーまずは幹から!】 人は「全体」から「細部」へ説明されたときに理解を深めるという。人にものを伝えるときは「全体から細部」を意識すると話の目的がよくわかる。逆に、「細部から全体」だと、何の話をしているかわからない。木に例えると「幹⇒枝⇒葉」の順番となる。つまり「幹」から伝える(考える)ことが大事だ。先に「枝、葉」について話してしまっては、話が伝わらない。逆に自分が人の話を聞くときは、その話の「幹(目的)」について話しているのか、を見極める。順番を考えず、支離滅裂な話し方をする人の話を聞くときは「これは〇〇についての話ですか... -
ビジネス書
1%の本質を最速でつかむ「理解力」とは?①~脳内に「理解の箱」を増やそう!
Clubhouseの人気Room「耳で読むビジネス書(耳ビジ★)」で特集した山口拓朗さんの「1%の本質を最速でつかむ『理解力』」を読んで。 【「理解したつもり」を卒業する】 全ての仕事、人間関係、行動は「理解すること」からはじまると言う。でも、私達は日頃のコミュニケーションでお互いの「意図していること」を100%くみ取って理解し合えているだろうか?私の場合、まだ答えはNOだ。でも、それができるようになれば、人より一歩も二歩もリードすることができる。その能力を高めることで「人生全体に大きなリターン」をもたらすとしたら・・・やらない手はないだろう。この本は「理解したつもり」という壁を乗り越えて、深みへと踏み込む力付けることを目的としている。 【「理解の箱... -
小説
「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ(川上徹也 著)」~人への愛と感謝を学ぶ
Clubhouseの人気Room「耳で読むビジネス書(耳ビジ★)」で特集した川上徹也さんの本書を読んで。 この本は大手出版取次店に就職し、大阪支社に配属された東京生まれ・東京育ちの新人社員・大森理香を主人公として描かれている。出版取次店とは、本の流通段階で出版社と書店を結ぶ大事な役割を果たしているが、各書店への本の配置などはこの取次店の采配で決まるため、出版界では非常に大きな存在である。この理香が仕事を通じて出会うのが尼崎にある小林書店の店主、由美子さんとの出会いを通じて成長していく姿を描いている。 私もかつて、20代の頃に出版関係の部署にいたことがあり、この「取次店」とのやり取りや、数少ないが書店周りを経験したことがあった。また、その直後に大阪...
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