日常生活やビジネスシーンで、「自分の考えを簡潔に、そして印象的に伝えられたら」という人は多いでしょう。1分という短い時間でも、的確に自分のメッセージを伝えられれば、コミュニケーションの質が大きく向上しますよね。会議でのプレゼンテーション、友人との会話、さらには面接の場など、様々な場面でこのスキルが活用できます。今日はそんな「たった1分で印象に残る話をするには?」ということについて書きます。
効果的なスピーチ作成の3つのポイント
1.頭の中にあることを書き出す
まずは、自分の考えや経験を書き出すことから始めましょう。何について話したいか、頭の中にある漠然とした思いや経験を具体的な言葉にするために、書き出してみます。
2.以下の3つの要素に意識して整理する
- 出来事:何があったのかを具体的に描写する。
- 気づき:その出来事から何を学んだのか、どんな発見があったのかを考える。
- 行動:その結果、どのように行動したか、または今後どう行動しようと思ったかを伝える。
例えば、私の場合、こんな感じです。
- 出来事:引越しをして、電車通勤から徒歩通勤になった。必然的に毎日色々な道を通り、どこにどんなお店があるかなどがよくわかるようになった。
- 気づき:実際に足を使って歩くと色々なことが見え、街の様子がよくわかる。
- 行動:何かをよく知りたいと思ったら、まず足を使ってその場所に行ってみよう、と思った。
これをこの順番で伝えるだけで1分のショート・スピーチにすることができます。
3. 「ワンメッセージ」を決める
スピーチで最も伝えたいことを「ワンメッセージ」として明確にします。これがあなたのスピーチのポイント(一番伝えたいこと)となります。ワンメッセージを決めることで、話の焦点が定まり、聞き手に印象深く伝わりやすくなります。
今回の話の例で言うと、ワンメッセージは「何かをよく知りたいと思ったら、まずは足を使ってその場所に行こう」としても良いですが、もっと抽象化・一般化すると「何かをやる時はまず行動(体験)してみよう」と結ぶこともできます。そうすると「街歩き」だけではなく、スポーツや趣味にも当てはめて考えられるかもしれませんよね。
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ちなみに、今日ご紹介した「出来事ー気づきー行動」のアウトプット方法についてはこちらの佐藤政樹さんの本を参考にさせていただいています。話し方全般について、とても参考になる良書ですので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
スピーチ練習法
スピーチ力を向上させるためには、日々の練習が欠かせません。以下に、日常生活の中で簡単に実践できる練習方法をいくつか紹介します:
- 「出来事ー気づき―行動、そこから得たワンメッセージ」を毎日紙/SNSに投稿してみる。
➡毎日これをすることで自然にスピーチのストックができます。
2.1分スピーチチャレンジ: 1.の内容を出来事について1分間のスピーチを録音してみる。
➡これをやると1分間でどれだけ言えるか、時間が足りないか、など「1分間」という時間の感覚が分かるようになります。さらにスマホで録画もすると、自分の顔の動きなどの癖もわかります(できれば見たくない、という気持ちと戦いながら・・・)。
3.仲間とのスピーチ練習: 仲間と定期的に練習会をする。
➡お互いにフィードバックを行うことで、客観的な視点を得ることができます。
いかがでしょうか?ちなみに、上記の1.と3.は私の主宰する「伝わる!スピーチ道場」で実際に行っている方法です。1.は私も今期毎日グループスレッドに投稿しています。そのうちこちらのブログのネタにもできると良いなぁと思っています!
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まずは日常の出来事を「言語化」しよう!
どんな日常の出来事でもスピーチのネタになりえます。自分の経験を言語化し、そこから学んだことや気づきを整理する習慣をつけましょう。そして、聞き手に最も伝えたいメッセージを軸に、話を組み立てていくことで印象に残るスピーチも作ることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、毎日アウトプットを続けることで必ず上達します。その時にはあなたのコミュニケーション力は、間違いなく大きく向上しているはずです!
次回は「1分の話を3分にするには?」というテーマで書きますね。
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